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木々の新緑も雨に打たれ、ますます濃さを増してくる今日この頃。6月には“ジューンブライド”という慣習もあり、晴れの場へ招かれる機会も増えるのではないでしょうか。
お祝い事への招待は嬉しい反面、招待状の返信や当日の服装など、失礼の無いようにとマナーが何かと気になります。
そこで今回は大人の女性が身に付けておきたい結婚式でのお呼ばれマナーについて、改めておさらいしていきましょう。
『マナーは互いがハッピーになるためにあるもの』を提唱するマナー界のカリスマ。
国会議員などの秘書を経て、マナー講師として独立。マナーは上っ面の型ではない、心重視の真心マナー®︎を伝える第一人者。
名だたる企業300社以上、大学、学校などでのマナー研修や、講演、コンサルティングを行い、元CAなどの現役マナー講師たちがそのマナー論と指導法を学びに世界中より訪れている。
NHK大河ドラマ「いだてん」「龍馬伝」などのドラマや映画にて、有名俳優や女優、タレントたちへのマナー指導や、作品のマナー監修も多数行う。
著書に高橋真麻さんがオビで推薦をしている「運命を味方につけるプリンセスマナー」(河出書房新社)ほか、国内外で85冊以上。著者累計100万部突破。
近年は、マナー解説者として、政治経済など様々な角度からマナーの視点でのコメントも依頼されている。
招待状が届いたら、受け取ってから1週間以内に返信することが望ましいとされています。スケジュール調整が難しく先の予定がわからないという人も、その旨をあらかじめ招待主に伝えておくと親切でしょう。
また、返信ハガキは毛筆か万年筆の黒色で記入。返信ハガキの宛名の下に書かれている「行」を二重線で消し、「様」と書き直します。さらに出欠については不要な方を二重線で消し、丁寧語にあたる「ご」を斜線で消し「出欠」または「欠席」部分にのみ〇を付けましょう。余白部分には「喜(慶)んで」もしくは「残念ながら」などと付け足すとより丁寧な印象です。
住所の前についている「ご」や名の前についている「ご芳」も同じように敬語にあたるので、二重線で消すことをお忘れなく。
「相手様が敬意をはらって敬語にしてくだっている箇所に感謝し、自分が返信するときには、相手様に対し、敬意のお返しをすることを忘れないようにしましょう♪」(西出ひろ子先生)
結婚式の当日にまず通らなければならないのが受付です。
大人の女性として恥じぬよう、受付からスマートな振る舞いを心がけましょう。
式当日、受付の流れは ①挨拶 ②ご祝儀 ③記帳(会場によっては、記帳が先の場合も)という順序で進みます。
時間に余裕を持って到着。新郎側と新婦側それぞれに受付が用意されている場合は、どちらかに向かいます。両家一緒に受け付けている場合は、受付係の方に「本日はおめでとうございます」とお祝いの言葉を伝え、「新婦(もしくは新郎)友人の〇〇と申します」と名乗りましょう。そうすることで、受付係の方がスムーズに出席者リストとの照らし合わせを行うことができます。
次に、ご祝儀を手渡します。ご祝儀は直接鞄には入れず、袱紗(ふくさ)に包み丁寧に扱いましょう。ご祝儀袋を袱紗から取り出し、袱紗はバッグにしまいます。そして、祝儀袋が受付からみて正面になるようにお渡しします。台付袱紗やはさみ袱紗、差し込み袱紗の場合は、その上に受付から見て正面になるようご祝儀袋を乗せて手渡すとスマートです。
ご祝儀を渡したら、続いて芳名帳へ記帳を行います。芳名帳には出席の確認やゲストの氏名・住所に変更や間違いが無いかの確認といった意味合いがあるので、自筆で丁寧に行いましょう。
記帳が終わると席次表などを受け取り、受付は終了です。時間に余裕を持って、スマートに受付を行いましょう。
「お祝いことですから、祝福の気持ちを表情と態度でも表現してまいりましょう。ハッピーな笑顔と礼を尽くすお辞儀もおこなえると素敵ですね」(西出ひろ子先生)
式当日はその場にふさわしい身なりに整えることも大切なマナーです。お祝いの場にふさわしい服装で新郎新婦の門出に華を添えるために、ドレスコードでのNGをチェックしていきましょう。
基本中の基本ですが、花嫁の色を表す白を纏うことは結婚式ではNGです。あくまで式の主役は新郎新婦。新婦と印象が被ってしまったり、新婦よりも目立ってしまったりすることのないよう注意しましょう。また、大人の女性が無難だと思ってやってしまいがちなのがオールブラックコーデ。頭の先から足先まで全身黒という装いは喪服などを連想させてしまうので、ワンポイントで華やかな差し色を入れたり、明るい色のドレスで場に華を添えたりするよう気を付けましょう。
晴れの場でかつ、日中のお式では肌を見せないのが正式な装いのマナーです。友人の結婚式などにお呼ばれした場合は、略礼装で参列しましょう。スカートは膝が隠れる丈で、肩や腕が出るドレスの場合はストールやボレロを羽織り、肌の露出を隠します。最近では袖付きのドレスなども充実していて、人気が高まっています。
フォーマルシーンではストッキングの着用がマストです。例え式が暑い日であったとしても素足での参列は失礼に当たってしまうので、ストッキングを着用するようにしましょう。また、ストッキングの色は肌色のものが最もフォーマルでベストなカラーです。黒のストッキングは弔事などを連想させるため、フォーマルな場にはそぐいません。30デニール以上厚さのあるタイツなどもカジュアルな印象を与えてしまうので、薄手のストッキングを選ぶようにしましょう。
また、結婚式ではつま先とかかとの隠れるパンプスが◎。指が露わになるオープントゥや、カジュアルな印象を与えるサンダルの着用は控えます。
動物の毛皮や蛇・ワニなどの皮製品、アニマル柄のものなどは殺生をイメージさせるため冠婚葬祭の場には不適切とされています。華美になりすぎず、清楚な印象の衣服や小物で上品に装いましょう。
結婚式の主役は花嫁です。お花や光物がふんだんにあしらわれた豪華なヘアアクセサリーの着用は避けましょう。また、肩よりも長い髪型の女性はアップやハーフアップにまとめるか、清潔感が出るよう綺麗にブローをしましょう。肩よりも短い髪型の方も同様にブローを施すか、編み込みや前髪のアレンジなどで清潔な印象を出すと◎です。
「マナーは、相手様の立場にたって、皆様と一緒にハッピーになるためにあるもの。お呼ばれの際の服装も、お慶びとお祝いの気持ちが伝わる装いで、皆さんと一緒にハッピー空間を創りましょう」(西出ひろ子先生)
最後に、「マナーは“これをやってはダメ”ではなく、“祝福の気持ちをどう表現していくか”という気持ちが大切です。基本のマナーをおさえて参列することで、貴女にもきっとハッピーの女神が舞い降りてくることでしょう」とコメントをくださった西出ひろ子先生。
大人の女性が知っておきたいマナーをおさらいして、晴れやかな気持ちでお祝いの場へ参列しましょう。
Text:EDIST.+one編集部
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取材・文/EDIST. +one編集部
画像出典:EDIST. CLOSET
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