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「ファストファッション」が台頭している昨今、その対義語として近年話題となっている「スローファッション」という言葉をご存じでしょうか?
これは「質の良い服を長く着る」という概念で、大手ファッションブランドや多くの著名人からも注目されています。
昨今話題の”ミニマリスト”にも通じるところがあります。
今回は、そんなスローファッションを実践するメリットと具体策をご紹介したいと思います。
2016年のロンドン・ファッション・フィルム・フェスティバルで最優秀ファッションドキュメンタリー賞を受賞し、2017年10月に日本でも上映会が行われた、ファッションにおける大量生産・大量消費の危険性を問いかける映画「スローイング・ダウン・ファスト・ファッション」。
同作は、トレンド服が手軽に購入できるようになった陰には、大量の服が廃棄されているという現状があり、アメリカだけで毎年1,050万トンの衣料が埋立地に捨てられているという事実を明らかにしました。
スローファッションの概念が世界的に重要視されてきており、これを実践することは地球の環境保全にもつながるわけですが、実際は私たち消費者にも恩恵をもたらしてくれるようです。それでは、スローファッションを日常に取り入れることで得られるメリットを考えていきましょう。
安価でトレンド服が買えるのがファストファッションの魅力ですが、安いからと気軽に買っていたら、気付けばタンスの肥やしになっている…なんて経験はありませんか?
前述のドキュメンタリー映画の中では、15年前と比較するとアパレル衣料を買い替えるサイクルは半分に短縮し、7〜8回着用しただけで捨てられているという傾向もあるという話もありました。
塵も積もれば山となるといいますが、安価な洋服も度々買い替えていては「リーズナブル」とはいえないですよね。
大切なのは量より質。少々値段が張っても、質の良い服を長く着るということは、長い目で見ればお財布に優しいといえるのではないでしょうか。
服選びに頭を悩ませる人は多いですよね。スティーブ・ジョブズやアインシュタインは、「毎朝何を着るか迷うのは時間の無駄」ということで毎日同じデザインの服を着ていたそうですが、そこまでストイックにはならずとも、手持ちの服を厳選し着回すことで、服選びの負担が減らせるのは事実。
スローファッションを実践すれば、長く着られる服ばかりの少数精鋭のクローゼットが完成しますので、コーディネートに頭を悩ませる時間と労力は軽減されるはずです。
また、服を収納するスペースがすっきりするという利点もあります。
「長く着られる質の良い服」には愛着がわきます。吟味して自分で選んだ一軍服なので、当然ですよね。そんなお気に入りの服でクローゼットを埋められたら…ちょっとワクワクしてきませんか?
大ヒットした「人生がときめく片づけの魔法」の著者、近藤麻理恵さんは「洋服を次々に買い込んでしまう人は、自信のなさや不安を服に依存することで、満たされようとしてしまう」といいます。スローファッションを実践することによって自分の好きな物を知り、着る服を取捨選択していくこと――それは、結果として自分に自信を持つことにもつながるようです。ついつい洋服を買い込んでしまうという方は、ぜひ参考にしてみてください。
日常服を選ぶ基準は、「3年後も着たいかどうか」がポイントです。一生ものの洋服を清水の舞台から飛び下りる思いで買うのは勇気がいると思いますが、3年であればそうでもないはず。1シーズンで別れを告げる予定の服ではなく、ある程度流行の変化を見越した上で、長く着用できそうなデザインを見極めましょう。着回せるかどうかは大切ですが、「無難」な服ではなく「長く着たい」と思うベーシックな物を手に取ってください。
長く大切に着たいのであれば、洗濯やメンテナンスは必須と考えて、良い肌触りで耐久性を備えた素材を選びましょう。そのためには、素材のタグや洗濯方法を確認した上で購入するのが基本です。
また、サイズが合わなくなった服や、長年の使用によって傷んでしまった服も、リペア・リメイクショップなどを活用することで復活できる場合がありますので、泣く泣く処分するまえに専門の方に相談してみてください。
逆にいうと、リペアしてまでずっと使いたいと思う物を購入することが大切です。
必要なときに必要な服だけを買うように心掛けましょう。
シーズンごとに新しい服を買う必要はありません。安いから、トレンドだからと安易に飛びついても、洋服自体に愛着がわかなければそのうち着なくなるのは目に見えていますよね。安価な物が良くないというわけではありませんが、値段を優先基準にしてしまうのは危険です。後々着るかどうか迷う服は買わないことです。
また、流行りのデザインだから、流行遅れと思われたくないからという強迫観念で服を買うのも健全ではありません。今、自分に必要な物は何かを冷静に判断し、タンスの肥やしを増やさないよう冷静な目を持って買い物をしましょう。
「やっぱりトレンドは取り入れたい」という方におすすめしたいのがレンタルファッション。
なんといっても、旬のアイテムを躊躇せずに試すことができるのが魅力です。期限が来たら返却する物なので、クローゼットを圧迫しません。もし気に入らなくても、「お勉強代」と割り切れるでしょう。
スローファッションを踏まえつつ、トレンドはレンタルファッションで冒険してみる…。
こう切り分けて考えると、おしゃれの幅がグッと広がるはず!
スローファッションともリンクするレンタルファッションの魅力とは・・・
「おしゃれは楽しみたい、でも必要以上の服は増やしたくない」。
そんなスローファッションのファーストステップとして、日常服のレンタルを今年から取り入れてみてはいかがでしょうか?
Text:EDIST.+one編集部
月額制のレンタルサービスだから、毎月、違う服を試せて無駄な買い物が無くなったという声も数多く届いています。
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取材・文/EDIST. +one編集部
画像出典:EDIST. CLOSET
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