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夏場の街中やオフィスでは、ノーネクタイで半袖シャツを着たクールビズスタイルの男性を目にすることが多くあります。クールビズを提唱されている企業に所属しているという方も、多くいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、男性と違って女性の場合、クールビズはどう取り込めばいいのか悩むところ?
今回はそんなお悩みについて、イメージコンサルタントでありビジネスマナー講師でもある福島由美さんにお話しを伺いました。
株式会社由美プロ 代表取締役
青山学院大学経営学部卒業後、1998年(株)リクルートに入社。マーケティング局販売促進部、学び事業部にて広告企画営業を務める。
2008年に独立し、イメージコンサルタントとして、全国各地で研修・講演を行う。現在、株式会社由美プロ 代表取締役、一般社団法人日本インプレッションマネジメント協会 代表理事。青山学院大学 地球社会共生学部 非常勤講師として「ビジネスマナー演習」を教える。
A:「現東京都知事・小池百合子さんが名付け親の『クールビズ』。小池さんが2005年に環境大臣を務められていた際、省エネ対策として“夏にエアコンを28度に保つ為の軽装の着用”を呼びかけたことが始まりです。『クール』は『涼しい』と『カッコいい』の意味が、『ビズ』は『ビジネス』の略で、これを合わせて『クールビズ』と名付けられ、2005年の流行語大賞のトップ10にもなりました」(福島さん)
エアコンの設定温度を下げ過ぎずに保つため着用する“涼しくカッコいいビジネスの服装=クールビズ”なのですね。ビジネスの場でも段々と浸透してきたクールビズですが、誕生からかれこれ14年も経っているとは驚きです!
A:「男性は『ノーネクタイ、ノージャケット、長袖シャツor半袖シャツ』など、いつものビジネススタイルから、多少変える(省く)だけで簡単にクールビズスタイルにすることができます。しかし女性の場合は基準があいまいな為、一歩間違えるとカジュアル過ぎる、ビジネスには相応しくない、だらしがない、と思われる可能性があるので、注意が必要です」 (福島さん)
A:「あくまでもクールビズは“ビジネスの場での夏の軽装”です。『クールビズだから、なんでもOK』だと勘違いしている方がいますが、それは大間違い。まずは下記のNGアイテム3つに注意してみてください」(福島さん)
キャミソールタイプのトップスやワンピースなど、肩紐部分が非常に細いタイプで、胸元や肩、背中が大きく開いたものはオフィスにはNGです。特に素材がシフォンのようなふわふわしたタイプは、リゾート着としては可愛いかもしれませんが、オフィスには似合いません。ノースリーブ(もしくはノースリーブタイプのワンピース)でも、肩紐の幅が太いものであればOKです! TPOに応じて、ジャケットや薄手のカーディガンで肌の露出をカバーしてください。
暑いからといって、太ももがほとんど見えてしまうようなショートパンツもビジネスの場にはNGです。肌を露出するだけが涼やかなスタイルではありません。レジャーに行くような服装は休日の楽しみにとっておきましょう。
本来、夏でも女性はナチュラルストッキングを着用するのが基本でした。ですが、クールビズが導入され、職場によっては素足でサンダルの着用がOKのところも。
ただし、足の指やかかとの露出が多すぎないものがベストです。ビーチサンダルのように、足を覆う部分が少ないものはクールビズだからといってもNG。
そのため、たとえ素足でも靴はパンプスを選ぶのがベターです。
A:「色・素材・シルエットなど、クールビズスタイルにもそれぞれふさわしいアイテムがあります。下記をチェックして、好印象なクールビズスタイルを完成させてくださいね」(福島さん)
【色】パステル調の淡く薄いカラー
色によっても感じる温度が違いますので、黒より白、濃い色よりもパステルカラーなどの薄い色を取り入れるのがオススメです。まずは見た目から涼感を演出しましょう。
リズミカルな動きを演出してくれるアシンメトリースカートは、1点投入でたちまちこなれた印象を叶えます。通勤でも使える甘さ控えめなグレイッシュブルーは、トップス次第でオンもオフも活躍します。(EDIST. CLOSET公式サイトより)
暑さの厳しい季節のお出かけは、ちょっぴりくすんだライトなカラーコーデで、見た目からシックな涼感を演出。程よく全体を引き締めてくれるブラック小物をポイントに投入して、洗練されたスタイリングに仕上げて。(EDIST. CLOSET公式サイトより)
【素材】ほのかに光沢のあるキレイめ素材
綿素材のカットソーは一見Tシャツのようにも見えてしまい、カジュアル過ぎてしまうことも。ポリエステルやレーヨンのような、光沢のあるテロッとした素材のカットソーやブラウスであれば上品さをキープできます。
Tシャツ感覚でラフに着こなせる素材ながら、袖がティアードになっていることで、美人見えデザインに。袖コンシャスなデザインは、気になる二の腕もさりげなくカバーします。ボトムはどんな色や形でも相性◎。着映え力もありつつ、実用性も高いトップスです。(EDIST. CLOSET公式サイトより)
深みのあるカラーリングのコーディネートは、オフィスでも知的にマッチ。メタリックな小物で華やぎを添えているから、お仕事後の予定にも対応。トップスはスカートにすっきりとインして、メリハリを演出することもお忘れなく。(EDIST. CLOSET公式サイトより)
【ボトムの丈】クロップドパンツor膝下スカート
あまりにも短い丈のボトムはもちろんNGですが、かといって、夏場にフルレングスは暑苦しい印象を与えてしまうこともあります。
そのため、パンツであれば足首が覗くクロップドレングス、スカートやワンピースであれば膝が隠れる程度の長さものを選ぶといいでしょう。
通勤コーデにも使えるきれいめな素材&センタープレスシルエット。デニム感覚でコーディネートができるブルーパンツは、オンもオフも使えます。ウエストベルトで腰回りをスッキリと見せます。(EDIST. CLOSET公式サイトより)
ボリュームのあるスリーブがほのかにスイートなブラウスを、ハンサムなパンツですっきりとまとめ大人っぽくシフト。さりげない可愛さと洗練ムードが共存する、落ち着きも忘れないスタイリングは、お仕事シーンにもフィット。(EDIST. CLOSET公式サイトより)
ドラマティックに揺れる裾が印象的なスカート。絶妙な色味にこだわった大人顔のラベンダーは、1点投入するだけでスタイリングに一気に華やぎを与えます。軽快さのある素材なので、お仕事〜休日まで活躍。(EDIST. CLOSET公式サイトより)
1着で美人見えをお約束するラベンダーのスカートにリネンシャツをサクッとインして、ほんのりと甘さの香る大人のフェミニンを演出。バッグとパンプスはダークカラーでキリッと引き締めているから、お仕事にもマッチ。(EDIST. CLOSET公式サイトより)
【柄】無地見えする小さめの柄
水玉・チェック・花柄などの柄物は柄が大きいと派手な印象になりますので、職場によって華美な服装が歓迎されない場合があります。そのため、柄は一見無地のようにも見える小さめを選ぶのが正解です。きちんと感がある華奢なストライプであれば、失敗もありません。
また、区役所や旅行会社などで、アロハシャツを制服代わりにクールビズとして着用している場合がありますが、通常のオフィススタイルでそれを真似するのはNGです」(福島さん)
胸下に切り替えを作ることで、気になるウエスト周りを視覚からカバー。爽やかカラーのストライプワンピースは真夏のお仕事シーンでも好印象を与えられるはず。(EDIST. CLOSET公式サイトより)
淡いグレーにピンストライプを浮かべたワンピースで、シーズンらしいフレッシュさを存分に堪能。ブラックのバッグとパイソン柄のパンプスでちょっぴり辛口に引き締めることで、都会にマッチするトレンド感をオン。(EDIST. CLOSET公式サイトより)
「夏の時期は通勤途中に汗をかき、職場に到着する頃には汗でびっしょり、気分もどんより、になりがちですが、毎朝涼し気な笑顔で出社できるように、賢くクールビズを取り入れましょう。職場は、お洒落を競う場所ではありませんが、女性であれば、自分の好みの洋服を身にまとい、多少はお洒落をして日々を過ごしたいもの。夏の時期は多少開放的な装いで、自分の個性を演出して、楽しく涼しくお仕事ができたら最高ですね!」と福島さん。
曖昧だったクールビズの定義が、少しクリアになりましたね。
福島さんにお教えいただいた情報を活用して、是非クールビズをご自身のスタイルに取り入れてみて下さい。
取材&Text:EDIST.+one編集部
画像:EDIST. CLOSET
画像はイメージです。
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取材・文/EDIST. +one編集部
画像出典:EDIST. CLOSET
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