EDIST. +one
近年、世界で注目のサステナブルファッションをご存じの人も多いのではないでしょうか。
サステナブルファッションは環境問題や働く環境改善だけでなく、ファッション業界にも大きな利益を生み出せる仕組みになっています。
日本でも聞きなれたsdgsと同じ仕組みと言っていいでしょう。ファッションのsdgsです。
ファッション業界がもたらす影響がどのようなものなのか、企業の取り組みの例を詳しく紹介していきます。
また個人でもsdgsを洋服へ取り込むための方法も説明していきますので、ぜひ参考にしてください。明るい未来のために私たちができること、個人だからと諦めないでください。
サステナブルファッションは、sdgsと同じと説明しましたが、詳しくお伝えすると「衣服の生産から廃棄に至る全ての過程において環境や社会に配慮した持続可能な取り組み」のことです。
地球の環境問題だけでなく、働く人々の労働環境なども含めたファッション業界の全ての過程において配慮していく必要があります。
ファッション業界がもたらす影響とはなにか。普段、私たちが着ている衣服は、原材料の調達、生産から廃棄まで全ての工程で環境に負担がかかる仕組みになっているのです。
各課程でたくさんの水を消費しながら、二酸化炭素も排出しています。例えるなら
ファッションの移り変わりは激しく、生産・廃棄を繰り返すファッション業界が環境に大きな負荷をかけていることが分かります。
ファッション業界で働く人たちの労働環境も非常に深刻な状態です。
農薬の健康被害や低賃金、長時間労働など過酷な環境で働いている人たちがいます。
洋服の材料として使用される綿花は、生産過程で多くの農薬が使われており、農家に健康被害をもたらしています。
また、発展途上国の労働者を低賃金で働かせるなどの環境を作り出してしまっているのです。やめたくてもやめられない環境でリスクを負いながら労働している人がいるという事実を知っておきましょう。
ファッション業界の現状を変えようと、各企業も動き出しています。どんな取り組みをされているのかみていきましょう。
取り組み:洋服お直しのイメージ変革への取り組み「提案型サロン」受け継ぐお直しオーダーメイド品のお直し10年保証サービス
効果:ファッション好きではない一般層からの新規依頼が大幅に増加。新しい物を買うことよりも、今ある物を長く使うためにお金を掛けたいという人が増えている印象。
引用:環境省 令和3年度ファッションと環境に関する調査業務「サルト株式会社における事例」※PDF資料です。
取り組み:長く着られる服作りの例保証制度とリペアサービス
効果:年間約14,000点のリペアを実施「究極のエコは、購入された商品をお客様が一日も長く、大切に使うこと」の考え方が各種商品・サービスを通じて体現されている。
引用:環境省(株式会社ゴールドウイン 「THE NORTH FACE ザ・ノース・フェイス」における事例)※PDF資料です。
取り組み:RE(再生)プロジェクトリペアセンター
効果:環境問題やモノを大切に扱うという取り組み自体に賛同する意見が多数寄せられた。購入者を対象としたアンケートでは、9割以上の利用者が「内容はとても良いと思う」と回答、次があれば「絶対にまた来店したい」の回答が 7割程度と、再来店に意欲的な意見を獲得。
引用:環境省(株式会社ユナイテッドアローズにおける事例)※PDF資料です。
取り組み:マイクロプラスチック排出削減の取組
効果:独自開発した生地により従来製品より、洗濯による繊維脱落量の削減を実現(タオル構造のフリース代替素材では、通常のフリース素材と比較し、繊維脱落量を約1/3まで削減)
引用:環境省(帝人フロンティア株式会社における事)※PDF資料です。
・ユニクロ:リサイクルで回収したユニクロの服のうち、そのままでは再利用不可なものは、自動車用防音材や固形燃料などに加工。難民支援としてリサイクルで回収した服の一部を難民キャンプの要望に沿って送る活動
・無印良品:化学物質を使わずオーガニック栽培されたコットンやリネンを使用したり、再生コットン・ウールを推進
・THE NORTH FACE:リサイクルやリユースに取り組み、成長に合わせて袖や裾の長さを伸縮調整できるようにしたキッズウェアを作成
・アーバンリサーチ:生産量の適正化に取り組み、店舗に回収ボックスを設置してダウンのリサイクルを推進
・パタゴニア:使用するコットンを全てオーガニックコットンに変更、リサイクルポリエステルの使用、FLA(公正労働協会)による工場監視プログラムの査定、フェアトレード商品の生産、労働者へ賞与が支払われる仕組みづくり
引用:GREEN NOTENOTE(ファッション業界でSDGs実現に取り組む企業・アパレルブランドをご紹介)
サステナブルファッションに取り組んでいる企業は試行錯誤しながら環境問題や社会問題に向き合っています。「私たち個人にはできることはないのでは」と考えてしまいがちですが、そんなことはありません。個人であってもできることはたくさんあるのです。
私たちが服を着用して捨てるまでに環境にどんな影響があるかを説明してきました。各企業もさまざまな取り組みを開始しています。消費者の私たちも一体となって取り組める方法を紹介していきますので、ぜひ取り組んでみてください。
長く着用できるものを選ぶことはもちろん、sdgsを意識した洋服の寄付、服のリサイクルをできるように服を大切に扱うことも必要になります。
また流行っているからと必要以上に洋服を購入しても使われず、いずれ捨ててしまうことになるでしょう。
「洗濯表示」に従って大切に扱うことで長持ちさせたり、必要最小限の服の量にするなど、ちょっと意識してみるだけでも大きく変わってきます。できることから取り組んでみてください。
このように私たちが日ごろ楽しんでいるファッションも世界中の人たちと繋がっていることがお分かりいただけたと思います。実は、私たちEDIST. CLOSETも微力ながらこれらの課題解決に取り組んでいます。私たちEDIST. CLOSETでは以下のような取り組みを行なっています。
数人の会員が1セットのコーデされたお洋服をシェアすることで、洋服全体の生産量を抑制することができます。必要以上の生産量を減らすことで、売れ残りによる廃棄や生産過程での資源の無駄使いを防ぐことに繋がります。
また、お洗濯による型崩れや素材の劣化を抑えられるように、自社で企画から行っています。そのため体形の変化などのお悩みやアクティブなママの日常に対応できる仕様に作ることができています。さらに、EDIST. CLOSETは自分で好きなコーデを選べるため、届いたコーデが好みに合わないなどがほとんどありません。
EDIST. CLOSETでは資源を有効活用するべく、配送の際の資材は可能な限り無駄なくシンプルにするよう努めています。お客様がレンタルしたコーデセットは、返却する際にも同梱されていた返却袋に着払い伝票を貼り付けるだけでOKです。
協業先さまからのプレゼントやサンプルが同梱されるサプライズも!
EDIST. CLOSETは、レンタル期間が終了しても着用可能な商品に関しては、アウトレット販売などでご提供しています。お気に入りのアイテムは、買取やストアで入手して、長く愛用される会員さんもたくさんいらっしゃいます。
レンタルアップ後の商品はアウトレット販売すると同時に、一部の商品は日本赤十字社を通じてアジアの女性へ寄付をしています。私たちのおしゃれが、女性のエンパワーメントへと繋がっています。
EDIST. CLOSETが目指すことのひとつは、可能な限り環境負荷を減らしながら、より多くの女性がファッションを通して輝くためのサポートをすること。ファッションレンタルサービスがさらに認知されるようになれば、利用者の方が間接的にSDGsの取り組みへと参加する機会も広まります。
ライフスタイルの新たな選択肢のひとつとして、サステナブルなファッションレンタルサービスをあなたもはじめてみませんか?
取材・文/EDIST. +one編集部
画像出典:EDIST. CLOSET
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