種類が豊富なスカート! 丈・シルエット・素材を理解して自分に似合うコーデを楽しもう。

一口にスカートといっても、ロングスカート、タイトスカート、プリーツスカートなどといったように、いろいろな丈やシルエットがあります。また、チュールやレザーなどのように、用いられる素材もさまざまです。そこで、本記事では、丈やデザインや素材などに分類して、スカートの種類や特徴などをまとめて紹介していきます。スカートについて詳しくなりたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

丈ごとにスカートの種類を紹介

最初に、スカート丈の種類から紹介していきます。スカートの丈は、ミニ丈、ひざ丈、ミディ丈、ロング丈、マキシ丈などがあります。ミニ丈は若々しい雰囲気、ロング丈やマキシ丈は大人っぽく落ち着いた雰囲気といったように、丈の長さによって異なる印象を与えられます。丈ごとのスカートの特徴は、以下の通りです。

 

■ミニスカート

ミニスカートは、省略して『ミニスカ』や『ミニ』と呼ばれることもあります。1967年にイギリス出身のモデルであるツイッギー(Twiggy)の来日がきっかけで、日本でもミニスカートブームが起こりました。ミニスカートの丈の長さには明確な決まりはありませんが、膝よりも上の位置となっているのが一般的です。丈の長さは、34cm~40cmくらいのスカートが多く出回っています。膝上10cm以上のミニスカートは、露出が多くなることから、脚元をスッキリと見せる効果があるのです。ちなみに、ミニスカートの中でも特に丈が短くて、大腿部の中央までの丈のスカートに関しては、『マイクロミニスカート』と呼ばれています。

 

■ひざ丈スカート

ひざ丈スカートは、膝が隠れるくらいの丈です。ミニスカートやマイクロミニスカートよりも丈が長めとなっています。短すぎず、かつ長すぎない丈なので、上品な印象を与えることが可能です。ビジネスシーン、フォーマルシーン、デートなどでも、好感を持たれやすい長さと言えます。ひざ丈スカートは、脚をきれいに見せてくれる丈感です。膝を見せることに抵抗がある中高年の女性でも、気軽に取り入れることができます。年齢を問わない万能な長さのスカートです。

 

■ミディスカート

ミディスカートは、膝からふくらはぎの中央あたりまでの丈です。フランス語で『中間』や『昼』などを意味する『midi』が、ミディスカートの名前の由来ともいわれています。ミディスカートの丈の長さは、60cm前後が目安となっており、ひざ丈スカートよりも丈がやや長めです。脚の露出面積が少なくなりますが、ロング丈やマキシ丈のスカートよりも重くなりすぎない印象です。小柄な女性でも取り入れやすい長さと言えるでしょう。

▶︎画像のコーデセットを見る

 

■ロング丈スカート

ロング丈スカートは、丈が長いスカートの総称です。丈の長さは、80cm~85cmのものが多く出回っています。ミディスカートよりもさらに丈が長く、脚のラインがすっぽりと隠れる長さです。脚を見せたくないけれど、スカートを着たいという人におすすめの丈といえます。脚の形がわからないので、脚の太さがコンプレックスだという方でもチャレンジしやすいでしょう。また、ロング丈スカートは、落ち着いた印象もありますので、大人世代でも取り入れやすい長さといえます。

▶︎画像のコーデセットを見る

 

■マキシ丈スカート

マキシ丈スカートは、ロングスカートよりもさらに丈が長くなっています。丈の長さは、85cm~90cmくらいとなっており、足首やくるぶしが隠れる丈が主流です。脚を完全に隠しつつ、長く見せたい人におすすめです。トップスをインにしてウエストラインを出すと、脚長効果がより高まります。ボリューム感のある長さなので、身長が高い人であればバランス良く着用できるでしょう。反対に、身長が低い人は、着こなすのが少し難しい丈かもしれません。ヒールのある靴を足元に持ってきて、全体のバランスを取ってみると良いかもしれません。

デザイン(シルエット)ごとにスカートを紹介

スカートは、デザインのバリエーションも豊富です。ここでは、代表的なデザインのスカートを取り上げて、シルエットや特徴などを紹介していきます。

 

■タイトスカート

タイトスカートは、英語で『tight skirt』と表記します。『tight』は、『きつい』や『体にぴったりしたと』いった意味を持つ英単語です。その言葉の通り、ウエストから裾にかけてのラインが体にぴったりとフィットするように作られています。ウエストラインやヒップラインを強調しやすいシルエットとなっているのが、タイトスカートの特徴です。クールさ、色っぽさなどをアピールしたい時に、うってつけのデザインといえます。

▶︎画像のコーデセットを見る

 

■フレアスカート


フレアスカートは、ウエストから裾にかけて、ふわっと広がったようなシルエットになっているのが特徴です。朝顔の花のようなエレガントな見た目をしています。歩いたりや風が吹いたりすると、スカートの裾がヒラヒラと揺れるので、遠くからでも人目を惹きます。フェミニンさや可愛らしさをアピールしやすいデザインのスカートです。

 

■ギャザースカート

ギャザースカートも、フレアスカートと同様にウエストから裾にかけて広がったようなシルエットとなっています。ギャザースカートは、ウエスト部分がギャザーとなっており、生地をたっぷりと使われているのが特徴です。そのため、フレアスカートよりもボリューム感が出やすくて、よりふわっと広がります。華やかでエレガントな印象のスカートです。ギャザーの量によっては下半身が大きく見えやすいので、スッキリ見たい場合にはトップスをインにしてみると良いでしょう。

 

■ペンシルスカート

ペンシルスカートは、英語で『pencil skirt』と表記します。『pencil』は、『鉛筆』を意味する英単語です。鉛筆のようにストンとしており、裾にかけて細くなっているように見えるシルエットが特徴です。
体にフィットしやすくて、ボリュームが出にくいので、ヒップラインや太もものラインをスッキリと見せてくれる効果があります。下半身の着痩せ効果を狙いたい人におすすめのスカートです。

 

■コクーンスカート

コクーンスカートは、英語で『cocoon skirt』と表記します。『cocoon』は、『繭』(まゆ)を意味する英単語です。文字通り、スカート全体が繭のように丸みを帯びたシルエットとなっています。ヒップラインや腰まわりに多少のゆとりがあるため、着用中に窮屈さを感じません。また、コクーンスカートはウエスト周りが細く見えやすいという利点もあります。お腹周りをさりげなくカバーしつつ、下半身をスッキリと見せたい時にうってつけのスカートです。

 

■アコーディオンスカート

アコーディオンスカートは、気鳴楽器のアコーディオンのように蛇腹のひだが付いたシルエットです。
ひだは細くて、均一の幅で作られています。細かいひだがたくさん付いているので、歩くたびにスカート全体がヒラヒラと揺れて、優雅な印象を与えます。ストンと落ちるシルエットとなっており、フレアスカートやギャザースカートのように広すぎる心配がありません。上品な印象のスカートなので、ミドル世代でも違和感なく着用できるでしょう。年齢を問わずにコーデに取り入れやすいデザインと言えます。

 

■Aラインスカート

Aラインスカートは、アルファベットの『A』のようなシルエットとなっています。フレアスカートともよく似た裾広がりのシルエットですが、Aラインスカートのほうは丈が少し長い傾向にあります。脚の露出を抑えるため、エレガントで落ち着いた印象を与えます。ミドル世代の女性でも取り入れやすいことでしょう。また、Aラインスカートは、ウエストから裾に向かって広がっているため、ウエスト周りが細く見えるというメリットがあります。

 

■タックスカート

タックスカートは、ウエストの周りに布を重ねて作ったひだが付いています。プリーツスカートやアコーディオンスカートよりも、やや広めのひだとなっているのが特徴です。ひだがあることで、スカートのボリューム感をほどよく抑えてくれます。広がりすぎないので、ウエスト周りを細く見せる効果があります。甘すぎないシルエットなので、大人の女性でも取り入れやすいでしょう。

 

■プリーツスカート

プリーツスカートは、折りたたんだ布を縦に繰り返し重ねたシルエットとなっています。学校の制服のスカートにも用いられることが多いデザインなので、馴染みがある女性も多いことでしょう。きれいな折り目の付いたプリーツスカートはトラッド感があり、きちんとした印象があります。真面目な印象、清潔さをアピールしたいときにおすすめのデザインです。

素材ごとにスカートを紹介

最後は、素材ごとにスカートの特徴を紹介していきます。

 

■チュールスカート

チュールスカートのチュールとは、撚りレースのことです。昔はシルクでチュールを織って作られていましたが、現代ではナイロンやポリエステルなどの素材が主流です。亀甲目と呼ばれる六角形のネット状や細かい網目となっており、適度な透け感があります。チュール単体だと下着や脚のラインが透けてしまうため、ほかの素材と組み合わせて作られたスカートがほとんどです。チュールは軽やかな素材のため、ふんわりとして優しげな雰囲気があります。大人可愛くガーリーさをアピールできるスカートです。

 

■レーススカート

レーススカートは、文字通りレースが付いています。チュールスカートと同様に透け感がありますが、レーススカートの方がよりエレガントで大人っぽい印象です。
レースのデザインによっても印象が変わります。裾にほどよい透け感があるデザインが多いため、涼やかに見せたい夏のシーンに◎。

 

■レザースカート

レザースカートは革生地もしくは、それに似せた合成皮革で作られています。用いられる革生地は天然革のほかに、フェイクレザー、起毛感のあるスウェードなどです。
天然革のスカートは経年変化が楽しめますし、フェイクレザーはお手入れが簡単なのがメリットです。どのレザー素材も、ハードでクールな印象を与えることができます。辛口なコーディネートを楽しみたい人におすすめです。

 

■デニムスカート

デニムスカートは、デニム素材が用いられています。デニムのカラーや厚みなどによっても印象が変わりますが、全体的にカジュアルな雰囲気です。気軽に着用できるので、デイリーにチャレンジしやすいでしょう。

まとめ

スカートは、丈の長さやシルエットによって名称が異なります。本記事で取り上げた以外にも、ラップスカート、ティアードスカート、バルーンスカート、ペプラムスカート、ジャンパースカートなど、いろいろなタイプのスカートがあります。

それぞれのスカートのシルエットや素材などの特徴をよく把握したうえで、自分の体型やなりたいイメージに合ったものを選んでみると良いでしょう。

自分に本当に似合うスカートを知りたければ、無料で利用できるEDIST. CLOSETのファッションスタイル診断を試してみるのがおすすめです。パーソナルカラーと骨格タイプの2つの診断から、あなたに似合うファッションを教えてくれます。センスアップすれば、毎日のおしゃれがもっと楽しくなること間違いなしです!



取材・文/EDIST. +one編集部

画像出典:EDIST. CLOSET

FEATURED

OTHER

TAG