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ファッション関連のメディアで、こんな見出しを見たことはありませんか? 「今年の秋冬は、こなれ感のあるレオパード小物に注目!」「袖コンシャスなトップスで、オフィス映えもばっちり♪」・・・トレンドのスタイルやアイテムをチェックしたくなったときに見るファッション記事では、こういった文言がよく出てきます。しかし、ファッションの世界特有の言葉に「これってどういう意味…?」と首をかしげてしまう人も多いのでは?
そこで今回は、造語も多くて一見わかりにくいファッション用語が、実際どういう意味で使われているのかについてご紹介します。「知らないのは私だけ?」と思っているアノ用語の謎が、ここで解けるかもしれませんよ!
なんだか、「◯◯感」という言葉がとても多いことに気付きました…。
メンズファッション、メイクアップでも頻繁に使われている「抜け感」。これは、肩の力を抜いたようなリラックス感、もしくは程良い大人の余裕を感じさせる演出を指します。
抜け感とは、だらしなく崩すのではなく、きちんとした格好をわざと着崩すことで、軽やかで嫌みのない、優しい雰囲気を出すときに使われます。
こちらのコーデでは、濃色で上下を合わせた重めな雰囲気のコンサバスタイルに、カジュアルなファーバッグとグレーのブーティーを合わせて、抜け感をプラス。小物で抜け感を出すのは取り入れやすいテクニックのひとつです。
おしゃれ上級者がテクニックとしてよく用いる「こなれ感」は、おしゃれをがんばっている感じを出さずに、自然におしゃれな着こなしに見せることを意味します。
例えば、今や一般的になった、トップスの裾を前だけボトムスに入れるという着こなしは、こなれ感を出す代表的なテクニックのひとつといえますね。
こなれ感は「自然なおしゃれ」が肝。よって、体のラインを強調するタイトなニットやスカートで肩肘を張るのではなく、自分の雰囲気に合った、体型をきれいに見せる服装を選ぶことがポイントです。袖のロールアップやタックインをすると、よりこなれ感のある着こなしに。
「ハリ(張り)感」とは、素材を表現するときに用いる用語。糸が高密度に織り込まれ、地厚で紙のように張った硬めの生地の様子を指します。
そして、ハリ感の対義語としてあるのが「落ち感」。やわらかくてドレープ性が高く、着たときに生地がストンと落ちるような重みのある素材を表します。
Aのハリ感のあるボルドーのスカートは裾の波打ちが立体的でボリュームがありますが、Bのピンクのスカートは、同じAラインでも裾はほぼまっすぐ緩やかにストンと落ちていて、落ち感がある生地といえます。また、ネイビーのブラウスもしなやかなドレープで落ち感があり、女性らしい印象に。
「肉感を拾わない」とは、体のたるみやお肉を洋服の外側に響かせないこと。薄手でぴったりめのハイゲージニット(※)を着ると、ブラジャーの下からお肉がはみ出ている様子が透けて見えてしまう…というのは、肉感を拾っている状態になります。
同じハイゲージニットでも上のニットは、ある程度編地に厚みがあり、身ごろから袖までゆとりのあるドルマンスリーブなので、気になる二の腕やおなかまわりの肉感を拾わないニットです。このように、お肉を抑え込む素材の厚みや、デザイン・サイズ・パターンなどによる服のゆとりが、肉感を拾わないポイントといえます。
※ハイゲージニット:ゲージとは、ニット1インチ四方内にいくつ編み目があるかを指します。編み目が細かくて多いものをハイゲージ、反対に編み目が大きくて少ないものをローゲージ(最近では「ざっくりニット」とも)といいます。
襟元と袖周りに余裕を持たせており、なおかつ肉感を拾いにくい立体的なシルエットが特徴。
着る服次第で、どんな雰囲気にも演出できるファッション。その雰囲気を説明する表現にも、さまざまな言葉があります。
「マニッシュ」とは、直訳すると「男性的な」という言葉ですが、「ボーイッシュ」や最近よく見かける「ハンサム」という表現とはどう違うのでしょうか。
ボーイッシュは、髪型や服装が「少年的」であることを指す言葉なので、大人の女性のファッションにはそぐわないといえるでしょう。
それ対してマニッシュは、男性的なカラーや質感、アイテムを取り入れつつ、女性らしさを強調する大人なスタイルを形容するときに用いられます。
そして、マニッシュに代わるハンサムは、言葉どおり「イケメン風」なので、さらに色気や格好良さを感じさせるスタイルといえるでしょう。
セクシーとは少し違う「センシュアル」。「肉感的」「官能的」という意味がありますが、男性目線のわかりやすい色っぽさではなく、知性や気品を感じさせる、にじみ出るような色気がポイントです。
1枚で知的で洗練されたイメージにしてくれる、センシュアルなワンピース。同性からも好印象を持たれる色香が演出できます。
「リュクス」は、「贅沢」「豪華」という意味。日本語訳では「ゴージャス」のほうがわかりやすいかもしれませんが、ファッションで使われるのは、ゴージャスよりもリュクスですね。
ただ派手さが目立つゴージャスよりも、気品や優雅さを感じるスタイルをリュクスと表現しています。また、ラグジュアリーよりは本物志向で、身に着けるもの自体の価値を見いだす意味合いがあります。
まだまだある、わかりにくい(かもしれない)ファッション用語。次に、ここ最近よく目につく言葉を見ていきましょう。
袖がフレア状に広がっていたり、刺繍が入っていたり…。「コンシャス」とは「意識的な」という意味なので、「袖コンシャス」となると、袖に(人の意識がむきやすい)目立つデザインやアクセントのある服を表現するときに使われます。
日本では、特別な行事や儀式…つまり冠婚葬祭や卒園式・入学式など、特別感のあるイベントをひっくるめて「オケージョン」と呼びます。
▶︎ワンピース/EDIST. CLOSET(こちらのワンピースは会員様限定のスペシャルレンタルアイテムになります)
そういったオケージョンに着るワンピースを「オケージョンワンピース」と呼んでいたりします。カジュアルな日常服とは違う、ツヤのあるサテン、グログラン、レースなどを用いたドレスやスーツのほかにも、華やかなアクセサリー、靴などにも使う表現ですね。
InstagramなどのSNSに公開したくなる、写真写りのいい物やシーンのことを「映え(ばえ)」と呼ぶようになっている昨今ですが、「オフィス映え」も「うつりがいい」「その場所で映える」ということを表す言葉です。
派手すぎず会社に着ていっても悪目立ちしないけれど、ただ地味ということではなくおしゃれさを感じることができるアイテムやコーディネートを表します。
オフィスの服装は、無難なグレーやベージュなどベーシックカラーが多いように感じられますが、上のコーデのようにブリックカラーのスカートならば綺麗色の中でも落ち着いていて、何よりレディな印象に! こんなオフィス映えスカートは、寒い時期こそ着こなしたいものです。
トレンドが変わるごとに出てくる新しいファッション用語は、まるで外国語のようでわかりにくいと思われるかもしれません。
しかし、意味を覚えておくと、コーディネートを考えるときのヒントになります。ここで紹介したようなファッション用語を理解して、自分が着たい服を見つけてくださいね。
Text:EDIST.+one編集部
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取材・文/EDIST. +one編集部
画像出典:EDIST. CLOSET
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