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いよいよ夏到来。これから一気に暖かくなるにつれて、夏服の購入はマストですよね。セールも始まり、新しい服を買いに行く人も多いと思いますが、その前に失敗しない服の買い方を確認しておきましょう。今回は人気スタイリストの河井真奈さんに話を伺いました。
数多くの女性誌の特集や連載で活躍する他に、CMやドラマにも携わり女優のスタイリングも手がける。2016年8月には、ギフトに特化したサイト「futo」を立ち上げ、2019年6月より実店舗を南青山にオープン。
著書は『絶対 美人アイテム100』(文藝春秋/2011年)、『服を整理すれば、部屋の8割は片付く』(立東舎/2016年)。
「買い物に行く前に、まずは自分のクローゼットにどんな洋服があるか把握しておくこと。これをやっておくだけでも買い間違えを防げ、格段と買い物もスムーズになります。
そして、今ある洋服の中で、今シーズン着たい洋服を数着ピックアップしてください。それに合わせやすいアイテムは何か、似たようなアイテムを持っていないかを確認し、このタイミングで新しい服を迎え入れるスペース確保もしておくといいですね。
また、余裕があれば買い物に行く前にウィンドウショッピングをするのも一つの手です。街を歩いてウィンドウを見ておくとトレンドを体感できるので買い物をする時の参考になります
必ず、今持っている服と新しく取り入れたい服の両方を、しっかりと頭に入れてから買い物に出かける習慣をつけましょう」
「トレンドだからといって気分でトップスを選ぶのは要注意。着てみると自分には似合わないこともあり、その後一回も着ないままクローゼットに眠らせてしまう、なんてことも。
顔に近いアイテムであるトップスが他人に与える印象は絶大。そのため、トップス選びでは、必ず自分の顔が映えるものを選ぶことが重要です。
シンプルなTシャツでも、着た時に似合うものとそうでないものがあります。自分の顔が映えるトップスを選ぶためには、シルエットや素材感も重要ですが、パーソナルカラー診断を取り入れるのも効果的。自分の顔色やイメージに合ったカラーのトップスを選ぶことで、失敗を防ぐことができますよ」
「ボトムは体型に合わせて、履いた時にラインを綺麗に見せてくれるデザインを選びましょう。ベーシックなデザインを選ぶとより失敗しづらいです。
また、トレンドを取り入れたい人は、ぜひボトムから挑戦してみてください。トップスでトレンドを追ってしまうと、似合う似合わないがはっきりと別れてしまったり、印象が強すぎていつも同じ服を着ていると思われやすくなります。
一方、ボトムの場合はインパクトのあるアイテムでも、顔から離れていて与える印象が強くなりすぎないため、似合わなかったり飽きる心配も少なく、トレンドを満喫できますよ」
「どんなに気に入ったアイテムでも、実際に袖を通さなければ自分に似合うかはわかりません。そのため、買い物で失敗したくないのなら試着は必須条件です。
試着をするときは、上下で好きなものを合わせて試すようにするといいですね。例えばトップスを試着したいなら、それに合うボトムを借りて試着してみるのがベスト。
また、店内や試着室の明かりと自然光の下では、アイテムの見え方が全く違うことを頭に入れておくことも重要です。色味をチェックするのはもちろん、見落としがちなのが透け感です。試着室は暗いところが多いので、必ず試着室から出て自然光や自然光に近い場所で、着た感じをチェックするようにしてください」
「値段の安さにごまかされて、たくさん服を買い込んだりしていませんか? セール品に手を出すのであれば、プロパー価格で買うには勇気がいるものだけにしておくのが望ましいですね。例えば、色や形がトレンドのもので、それを取り入れることで旬のスタイルになるようなアイテムです。
ただし、安くなっているのには必ず理由があります。セールの対象となるアイテムは、基本的に売れ残りが多いので、余ったものを買う意識を持つとセール品への飛びつきが変わるはずです。本当にいいものはセールには出ないということを頭に入れておくといいかもしれません」
「買うかどうか少しでも悩むなら、買わない選択をするのがベター。悩むということは欲しいという確信がなかったり、気になるところがあるということです。
例えば、ちょっとだけ服のサイズが合わないという場合にも、購入した後にお直しできるなら別ですが、その服を着るたびに不満が募るもの。そして、数回着ただけで”いらない服”の烙印を押されてクローゼットの奥底に眠ることになるのは見え切っています」
「驚くことに、せっかく買ったものを袋から出さずに置いたまま、タグも切らずにハンガーにかけたまま忘れていたという人もいるんです。
買ったものは、すぐにタグを切ってハンガーにかけ、一番わかりやすいところに収納するようにしましょう。適当な場所に収納していると探すのも大変になり、着られることも少なくなります。
そうならないためにも、ラックの一番右は新しい洋服のスペースといった風に定位置を作るのもおすすめです。ハンガーにリボンをつけて目印にするのもいいですね。
さらに、買ったアイテムの写真を撮っておくのも一つの手。新しく迎え入れたアイテムは、普段着てる服と違って記憶に定着していないので、存在を忘れられることが多いんです。一度写真に残しておけば、コーディネートを考える時や次に買い物をする時にも便利ですよ」
「洋服は自分のアイデンティティを表すものでもあります。仕事柄、華やかな服装ができないという人でも、その人に合ったアイテムを選んで着ることが重要です。
洋服探しも出会いの一つと考えて、服にも出会いにいくテンションでお買い物をするのが私の買い物のMyルール。『まぁいっか』という気持ちで買い物をするのは、結果的に失敗の元にもなるので、自分がときめきを感じるものだけをクローゼットに仲間入りさせてみてください」
Edit:辻野祐馬 Text:西村愛
大人の女性たちのお悩みに寄り添う、
月額制のレンタルサービスだから、毎月、違う服を試せて無駄な買い物が無くなったという声も数多く届いています。
取材・文/EDIST. +one編集部
画像出典:EDIST. CLOSET
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