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昨今、よく耳にする“SDGs”という言葉。一体どんな言葉の略称なのか?また、なぜ最後の“s”が小文字なのか?をご存じでしょうか。
かく言う私も恥ずかしながら、はっきりとは知らないまま最近まで使っていました。本日は、SDGsに関する基礎知識の中でも、特にファッションに関連する情報について一緒に学んでみたいと思います。
SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、国連加盟193か国が達成を目指す2016年から2030年までの国際目標のことです。17のゴールと169のターゲットによって構成されています。つまり、最後についている小文字の“s”は、目標(Goals)につけられた複数形を示す“s”なのです。
もう少し、具体的にすると・・・。“17の目標”は、国連加盟国193か国の全国民が関係する問題や、取り組むべき課題を、一堂に集めたものになっています。そして、“169のターゲット”は、その問題や課題を具体化しつつ、整理したものです。
ですから、“誰一人取り残さない”や“持続可能な社会を目指す”というキーワードが使われるのです。そして、最近よくニュースなどでも見かける“サステナブル”という言葉もこのSDGsの広がりに端を発しています。
17の目標とは、いろいろなところで見かけるあのカラフルなアイコンのことなので、ずいぶん身近なものになっているのではないでしょうか?その一方で、“169のターゲット”は、よくわからないという人が多いのではないでしょうか?実はこのターゲットは、2種類に分類できるのだそうです。
ターゲットは、よく見ていただくと理解できると思いますが、“8.1”や“8.a.”といった具合に目標の数字の後に、さらに数字がついているものと、ローマ字の小文字がついているものの2種類があります。
例えば、“8.働きがいも経済成長も”という目標に対しては、“8.1各国の経済成長率をキープしよう”という感じで目標をより細分化した形になっています。もう一方は、数字とローマ字の組み合わせで表現されており、“8.a.開発途上国に対する「貿易のための援助」を拡大しよう”といった具合に、手段として具体化されています。
ちょっとややこしいですね。目標と手段の2種類があると覚えておいてください。
ファッション業界で一般的に言われている課題は、「生産から廃棄に至る過程でのマイナス面をどのように低減するか」です。具体的には、原材料の調達から生産、流通、着用、廃棄されるまで生態系を含む地球環境と、これらすべての過程に関わる人や社会へのマイナスインパクトをできるだけ軽減することで、業界全体の持続可能性を高める取り組みです。
このようにファッション業界が注目を集める背景には、世界的なファストファッションの流行があります。ファストファッションは、私たちに楽しさを与えてくれる一方で、大量消費、大量廃棄が繰り返されて環境への負荷が極めて大きい傾向があります。また、その多くが途上国に生産拠点があり、労働問題や人権問題などがあちこちで発生していることが、明らかになりました。
このような背景があり、ファッション業界では、目標8「働きがいも経済成長も」、目標12「つくる責任つかう責任」、目標13「気候変動に具体的な対策を」などに対して各社が一生懸命に取り組んでいます。
ファッションをサステナブルなものにしようとする取り組みにはいろいろとありますが、今回は、3つ紹介したいと思います。
まずは、環境負荷低減の代表格である「リサイクル」
ファストファッションなど流行をふんだんに取り入れたお洋服は、そのライフサイクルが短く、売れ残りの大量廃棄が問題視されています。
廃棄することにより、ごみの問題だけなく、製造・流通段階で発生した大量のCO2も一緒に無駄になってしまいます。また、化学繊維や包装材は、マイクロ・プラスチックの問題を引き起こしていますし、天然素材でも化学肥料や大量の水の消費などの問題があります。
これらの解決のために化学繊維は、原料素材へのリサイクルや燃料化する取り組みであったり、天然繊維では、土壌改良に再利用したりするなどの取り組みが始まっています。
また、近年では、農薬や化学肥料に頼らないオーガニックコットンや、動物の生活環境や尊厳にも配慮しつつ採取した毛皮や羽毛の活用であったり、農作物の地産地消であったりなどを強く意識した「エシカルファッション」という言葉もよく耳にするようになりました。
次に、最近注目が集まっている人権問題への取り組みも大手を中心に力を入れている問題です。
具体的には、各ブランドが製造を委託している縫製工場などの多くが途上国にあり、そこで行われている、長時間労働、女性の低賃金労働、児童労働などが問題視され、不買運動や輸入を制限する国が増えています。これに対して大手ブランドでは、自分たちの製品の生地やパーツがどこでどのような環境下で生産されているのかについてもすべて把握するようになりました。
このように私たちが日ごろ楽しんでいるファッションも世界中の人たちと繋がっていることがお分かりいただけたと思います。実は、私たちEDIST. CLOSETも微力ながらこれらの課題解決に取り組んでいます。私たちEDIST. CLOSETでは以下のような取り組みを行なっています。
EDIST. CLOSETの会員さんはもとより、会員がお住まいの地域の地方自治体、お取引先との連携活動にも注力しています。例えば、2022年夏には、ブランディアさんと連携して、自宅に眠っているブランドバッグなどのアイテムの買取キャンペーンをしました。また、最近は、地方自治体さんとの連携を通じて社会貢献の機会を探るべく、自治体主催の活動への参画も進めています。
【SDGs関連】
EDIST. CLOSETでは、各自治体のSDGsパートナーとして登録することで、情報収集を行い、各地の様々なイベントに参画してまいります。
いしのまきSDGsパートナー
【免許証自主返納】
EDIST. CLOSETでは、全国の自治体との連携して「運転免許証自主返納活動」に参画しており、各自治体ごとに様々な入会特典を提供しています。
「大阪府高齢者運転免許自主返納サポート企業」
「運転免許証自主返納サポートみえ」
実は、私たちEDIST. CLOSETは、2021年5月からダスキングループの一員に加わりました。株式会社ダスキンでは、創業以来、人と環境と社会とのつながりを常に意識しながら、お客さまに喜んでいただける商品・サービスをレンタルというビジネスモデルにて長年展開しています。
その点において両社は非常に似た考え方を持ていました。また、この考えは、2015年の国連持続可能な開発サミットで採択された持続可能な開発目標(SDGs)への貢献に通じるものです。
私たちEDIST. CLOSETは、ダスキングループの一員として、これまで以上に積極的にSDGsの達成に貢献していきたいと考えています。
ご一緒させていただける企業さまや団体さまも常に募集しております。お気軽にご連絡ください。
ダスキンの取組をどなたにもわかりやすくまとめた特設ページ「喜びのタネまき広場」はこちらから。
Text:EDIST. +one編集部
取材・文/EDIST. +one編集部
画像出典:EDIST. CLOSET
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