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梅雨が明けると気温も30℃を超えて、いよいよ本格的な夏の到来。少しでも暑さをしのごうと薄着になりますが、透ける素材や生地の薄い服で避けられないのが、下着が服から透けることです。せっかくスタイリングが決まっても、下着が透けていると品良く見えないもの。そこで今回は、好きな服を存分に着るために、気になる「透け」を目立たなくするコツをご紹介します。
綿や化繊に限らず、糸が細くやわらかな生地は織り目が粗いため、風通しが良くて涼しく着られる分、下に着ている物を透けさせます。
なぜ透けが目立つかというと、下着と素肌の色の差があるところに生地が重なって、下着の色が際立つからです。
図で表すと上のようになります。
A.肌色の土台に下着に見立てた6色の丸を置いた図
↓↓
B.そこに、半透明の白をトップスに見立てて重ねて、服を着たときに近い状態にした図
右下の黒い下着と左上の白い下着がより目立つことがわかりますね。反対に、右上のベージュの下着は、ほとんど肌の色と同化していて目立ちません。
これを踏まえると、下着を透けさせないためには以下の注意が必要です。
・下着と肌の色の差をできるだけなくす
・下着が目立たないように、インナーを重ねて色の差を目立たなくする
ブラを透けないようにするには、肌色よりも少し濃い色を選んだほうがいいでしょう。先ほどと同じようにカラーで実験をしてました。
C.肌色の土台に下着に見立てた6色の丸を置いた図
↓↓
D.そこに、半透明の白をトップスに見立てて重ねて、服を着たときに近い状態にした図
右上の一段階濃い肌色のほうが、薄い色よりも透けないことがわかりますね。
色以外にも懸念点がもうひとつ。下着の上に直接トップスを重ねると、レースなどの装飾やカップの縫い目がデコボコとトップスの表面に浮き出てしまいます。
そのため、カップ部分に縫い目のないモールドカップ、もしくはシームレス(=継ぎ目がない)のブラがおすすめです。蒸し暑い夏は特に、汗染みができないように通気性のいい物を選びましょう。
手持ちの下着を透けさせないためには、トップスの下にキャミソールなどのインナーを着て、下着自体を隠してしまうのも手です。とはいえ、インナーとトップスの相性もあるため、どのような物を選ぶべきかを解説していきます。
とにかく下着を透けさせたくないお仕事時は、ブラと同様、肌よりも少し濃いベージュのインナーを選びましょう。「吸水速乾」などの機能がついたインナーであれば、汗がトップスに染みる前に吸収してくれて涼しさを保てるため、一石二鳥です。ブラストラップの色が肩から透けて気になるようでしたら、タンクトップタイプを選びましょう。
淡い色のワンピースには、太ももあたりまで長さのあるキャミソールを選ぶと、ペチコート代わりにもなる上、お腹周りがもたつくことなくすっきりと着こなすことができます。
カジュアルな装いに合わせるときは、見えていてもOKなライトグレーや浅いカーキ色、もしくはブラックのインナーがおすすめです。中間色であるライトグレーも白より透けにくく、どんなカラーのトップスにも合わせやすいのがポイントです。
素材は下着よりも洋服に近い厚さの綿で、表地がつるっとしたスムースタイプか、カジュアルなテレコ地(リブに似たデコボコに編まれた生地)のタンクトップを選ぶといいでしょう。ちらりと裾からインナーが見えてもおしゃれに見えますし、ブラストラップの収まりも◎。ジャストサイズのTシャツなどでインナーを重ねても下着のラインが響いてしまう場合は、下着の代わりにカップ付きのインナーを活用しましょう。
シフォン、オーガンジー、レースドッキングの透け素材、さらにはオフショルダーデザインなど、下着選びに困ってしまうトレンドのトップスには、カップ付きのベアトップを選びましょう。ブラに付け替える透明ストラップを使う…という手もありますが、夏の強い日光を反射して逆に目立ってしまうことも。
トップスばかり気にしていたら、ボトムスにパンティーの色透けやラインがばっちり浮き上がっていた…なんて経験もあるのでは?地厚な物でも、白いパンツは特に下着の色が透けやすいので要注意です。ここでは、パンティーラインの透けを防ぐ方法をご紹介します。
◇ペチコート、もしくは裏地がついたボトムスを選ぶ
ボトムスは淡色の物ほど、裏地やペチコート付きのタイプを選びましょう。そういった物がついていないシャツワンピースなどの場合は、ロングキャミソールかペチコートを合わせてください。とはいえ、ペチコートを挟んでも濃色の下着は透けてしまうので、透けない色の下着とセットにしておくと安心です。
◇ベージュのシームレスパンツを選ぶ
ブラと同様、パンティーの裾についたレースや折り返しなどが洋服の表面に響くので、縫い目のないシームレスの下着を選ぶといいでしょう。色はもちろん、素肌より少し濃いベージュがベスト。ただ、グレーやラベンダーなどの中間色であれば色透けは軽減できます。
◇スタイルアップも兼ねてベージュ系の補正下着をつける
タイトスカートやニットスカートは、体型のラインを拾ってしまうのが困りどころ。でも、補正下着を一枚重ねれば、ヒップアップもしつつお尻のパンティーラインを上から押さえ付けられて、透け&響きを防止できます。ただし、お尻をカバーするだけの補正下着では、パンティーと同じようにラインが響いてしまうため、太ももまである長さのガードルを選びましょう。
下着が透けてしまう問題は、大人の女性として絶対に避けたいこと。
今回ご紹介した下着の色選びやインナーを駆使した透けない技を取り入れて、夏のファッションを思いっきり楽しみましょう!
Text:EDIST.+one編集部
画像:EDIST. CLOSET
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取材・文/EDIST. +one編集部
画像出典:EDIST. CLOSET
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