EDIST. +one
人はそれぞれ生まれながらの「骨格」を持っています。シンプルな服を着て格好良くキマる人と地味に見える人、フリルのついた服を着ても若づくりに見えない人と見える人など、同じ物を着ても人によってまったく違う印象になるのは、おもに骨格の差があるためです。
「野暮ったく見える」「なんとなくしっくりこない」といった違和感は、多くの場合、自分の骨格とは合わない服を着ることで生まれます。つまり、おしゃれに洋服を着こなすためには、「自分の骨格を知ることが大切!」なのです。
ここでは、全3回にわたって、骨格スタイルアドバイザーのNAOさんが、「骨格診断(骨格スタイル分析)」による3つのタイプ別、あなたに本当に似合う服をご提案!
最終回は「ナチュラルタイプ」のあなたが着るべき服をご紹介します。
【PROFILE】
NAO(骨格スタイルアドバイザー)
大学卒業後、国内航空会社のキャビンアテンダントとして17年間勤務。退社後に、体重増加によってそれまで着ていた洋服が合わないなどの悩みが生まれたことで「骨格診断」を知る。これによって、洋服選びの悩みを解消できた経験を多くの女性に伝えるため、骨格診断アドバイザーを志して一般社団法人骨格スタイル協会代表理事の師岡朋子氏に師事。骨格アドバイザー1級を取得する。2017年に初の著書「骨格診断アドバイザーNAOの本当に「似合う服」で人生が変わる」(KADOKAWA)を発表。オフィシャルブログ:https://ameblo.jp/kurochan20030113/
骨格診断とは、外見と自身の内側から出るイメージをうまく調和させるための指標となる理論のことです。生まれ持った体のラインや質感の特徴から、「ストレートタイプ」「ウェーブタイプ」「ナチュラルタイプ」の3つに分類し、よりおしゃれに見える着こなしを導き出します。
左から「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」
自分の骨格のタイプを知ることにより、「垢抜けた印象を与えることができる」と同時に、「着太りしていた原因がわかる」「自分に合う素材があることを知る」「プチプラでも格好良く着こなせる」など、さまざまなメリットが得られます。
骨格診断は、自分の体をチェックすることから始まりますが、その際、身長や肉付き(太っている、やせている)、年齢は関係ありません。ぽっちゃりさんであれば、「もし標準体重だったら…」と想像して考えてみてください。
診断の仕方としては、まず自分の姿を鏡に映すか、写真に撮るのがおすすめです。おへその位置と体のラインがわかる服を着て、前、後ろ、横の全身がわかるようにし、客観的に診断しましょう。
ナチュラルタイプの人は、骨太で骨格や関節がしっかりしています。一方で筋肉や脂肪が感じられず、全体的に四角いフレーム感が。顔の特徴としては面長(彫りが深い)もしくはベース型で、体の特徴は以下のようなことが言えます。
【上半身】
体はやや平面的で、上半身と下半身の偏りがない。肉感的なものを感じさせない。
【下半身】
ヒップはやや平面で、ヒップラインが長い。腰骨に厚みがある。膝下のすねやアキレス腱が太い。
【骨・筋肉】
骨太で骨格がしっかりしている。膝の皿が大きく、目立つ。鎖骨や肩甲骨がしっかり出ている。手足が大きい。手のくるぶしが目立つ。
【肌質】
やや乾燥していて、人によっては皮膚が少し厚いイメージ。二の腕や太もも、背中に弾力がない。
ナチュラルタイプの人は骨格がしっかりしているため、ファッションは「ラフでカジュアル」がキーワード。
オーバーサイズで着崩したり、ワイドパンツやフレアマキシスカートといったボリューム感のあるアイテムを使ったりするのが得意です。
ファッションの特徴としては、デニム全般やマキシワンピ、ワイドパンツが似合う、シンプルにしすぎると寂しい印象になる、やわらかい化繊のトップスは安っぽく見えるといった傾向があります。ほかにも、メンズの腕時計が似合う、ビーズや木製のアクセサリーが似合うといった小物使いにも特徴が。
※スマートフォンの方は横にスライドさせてご覧ください。
[OK] |
[NG] |
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襟 |
シャツカラー、ラウンドネック、タートルネック(ローゲージ) |
ドレープネック、フリルカラー |
袖 |
基本の長袖、基本の半袖、ドルマンスリーブ、ロールアップスリーブ |
七分袖、パフスリーブ |
スカート |
タイトスカート、フレアスカート、フレアマキシ |
マーメイドスカート、バルーンスカート、ミニ丈 |
パンツ |
ワイドパンツ、ガウチョパンツ、カーゴパンツ |
スリムパンツ、クロップドパンツ、ショートパンツ |
アウター |
Vゾーン深めのボックス型ロングジャケット、トレンチコート、ムートン |
ノーカラー、ショート丈 |
このタイプの人は、麻やコットン、コーデュロイ、ウールなど天然素材の厚みのある素材がおすすめ。化繊物であれば、厚みのある物や光沢感を抑えたマットな物を選ぶといいでしょう。厚めなコットン素材のボーダーカットソーに洗いざらしのジーンズ、キャンバス地のトートバッグとスニーカーのようなカジュアルの定番ファッションが似合うのも、このタイプの人の特徴です。
ナチュラルタイプは上下ともにボリュームを持たせたコーディネートもお手の物。ロングカーディガンにワイドパンツという組合わせも難なく着こなせます。特に重心を下に持ってくるとバランスが取りやすいので、ボトムスはAラインのものを選ぶといいでしょう。
もし、「背が低いからロングスカートは無理」と思っている人がいるなら、天然素材のアイテムを選んだり、ロングネックレスで縦長効果をサポートすることで、上手く着こなせるようになります。ナチュラルタイプは、「体がたくましく見えないか」「骨感が目立ってギスギスして見えないか」を意識した洋服選びをしましょう。
ナチュラルタイプの人には、実際どんなコーディネートが似合うのか、EDIST. CLOSETのアイテムを使ったコーディネートの中から、NAOさんがぴったりのスタイリングをピックアップしてくれました!
◆EDIST. CLOSETとは? 「EDIST.+one」と連携する月額制ファッションスタイリングレンタルサービス。商品は毎シーズン新作をリリース。全てオリジナルのプライベートブランドで展開し、ファッションに精通するスタッフたちが企画・監修をしています。スタイリングは女性誌で活躍するプロのスタイリストが担当。そのまま使える旬のコーディネートをサイトやSNSで提案しています。公式サイトはこちら
<from NAO>ハンサムカジュアルが得意なナチュラルさんに一押しのコーデ。ルーズなシルエットのニットですが、ベルスリーブで女性らしさもプラスされ、そこに得意のベーカーパンツやショートブーツ、さらにはバッグのストラップも長めに持つことで、より下重心の着こなしができます。
<from NAO>こちらも全体がゆったりめのシルエット…まさにナチュラルさんの王道。骨っぽさを隠すネイビーブラウスにラップスタイルとデザイン性のあるワイドパンツがお似合いです。太めのストラップのトートバッグを持つことで、さらにボリュームが足された存在感のあるスタイルです。
これまで3回にわたって骨格診断の3つのタイプ――「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」を紹介してきましたが、皆さんの中にはどれか2つ、あるいはすべてのタイプに、同じくらい心当たりがあるという方もいるのでは?
それは「MIXタイプ」に該当します。
このタイプに当てはまる人は、どういった点でミックスされているかを細かく掘り下げてみましょう。そして、最終的には当てはまる骨格タイプそれぞれに沿ったアイテムを実際に着用し、比較してみるのがおすすめです。
例えばトップスであれば、同じ色で、ストレートタイプに合うコットンシャツ、ウェーブタイプに合うシフォンのパフスリーブブラウス、ナチュラルタイプに合うボリュームのあるプルオーバー、それらすべてを試着。体に合っているかどうかだけでなく、裾をボトムスにインしたり出してみたりしながら、全身のバランスの良し悪しを判断し、最も似合う物を見極めるのが重要です。
骨格診断は、ファッションの幅を狭めるものではありません。むしろ、自分の長所を引き立てるだけでなく、短所となる部分をカバーする方法がわかり、より垢抜けたコーディネートが可能になります。自分の体を客観的に見るのは難しいかもしれませんが、家族や友人に見てもらい、判断してもらうのもおすすめですよ。
「似合う」を知れば、より一層おしゃれが楽しくなるはず。
骨格診断をひとつのきっかけに、あなた自身の魅力を最大限に活かした装いを楽しみましょう。
Text&取材:EDIST.+one編集部
大人の女性たちのお悩みに寄り添う、
月額制のレンタルサービスだから、毎月、違う服を試せて無駄な買い物が無くなったという声も数多く届いています。
取材・文/EDIST. +one編集部
画像出典:EDIST. CLOSET
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