【スタイリスト坂野陽子さんが教える】二の腕が目立たない着こなしとは?

夏が近付き、肌の露出が多くなると気になってくるのが腕や脚。特に二の腕は、年齢を重ねるごとにコンプレックスを感じるようになっている人も多いのでは?

そんな本格的な半袖シーズンに向けて、二の腕の太さを目立たせないアイテムや着こなし方を、人気女性ファッション誌で活躍するスタイリストの坂野陽子さんに伺いました。

 

教えてくれたのは・・・スタイリスト・坂野陽子さん

Photo:Yusuke Ikuta

「Oggi」「VERY」といった女性ファッション誌で活躍するほか、多岐に渡り活躍中。EDIST.+oneの連携サービス「EDIST. CLOSET」では、着こなしカレンダーにてコーディネート提案も行っている人気スタイリスト。f-me所属。

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スタイリスト・坂野さんが伝授シリーズ

▶︎「胸が大きい人のすっきり見えテクニック」

▶︎「トレンドのボブ&ショートヘアに映える春ファッション」

 

タイプ別二の腕カバー術

 

「二の腕が気になる」と一言でいっても、

・運動経験者に多い肩幅がガッチリしたタイプ

・「振り袖」と呼ばれる二の腕のたるみやもたつきが気になるタイプ

の2種類あります。

 

二の腕をカバーする上で意識したいことに共通項は多いものの、若干異なる点もあるため、坂野さんのアドバイスを基に、それぞれの悩みに合った対策をしてくださいね。

 

アイテム選びのPOINTを解説!

 

POINT1 やみくもに二の腕を隠しても意味がない

 

二の腕をカバーすることを考えると、とかく腕を隠すことを意識しがちですが、坂野さん曰く、一概に、二の腕を隠せばいいわけではないそう。重要なのは、「全体のバランスを考えた上でのトップス選び」といいます。

 

「今季は『パワーショルダー』という、素材感がしっかりしていて、肩のところにボリュームがあるタイプの洋服が増えています。こちらは一見、二の腕を隠してくれるので良さそうなのですが、肩幅や上半身がガッチリして見えてしまうので、実はあまりおすすめできません」

 

袖の長さとフィット感に注目!

 

「気にするべきは袖のタイトさと長さ」と坂野さん。袖と腕のあいだに適度な隙間があり、体が泳ぐくらいの余裕と長さがあるトップスがベストだそうです。

 

「避けてほしいのは、タイトめで短いデザインの袖。二の腕のラインがそのまま出てしまうような、体にフィットするデザインだと、肩幅ガッチリタイプの人も振り袖タイプの人も腕が強調されてしまうため、たとえ長袖であってもおすすめできません。ガタイが良くむっちりして見えてしまいます。特に生地が薄い物やリブニットは、より体にフィットしてしまうので、腕が悪目立ちしてしまう可能性大!」

 

素材としては、肉を拾わないような厚手の物、とろみ感のある物などがいいようです。

 

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POINT3 二の腕カバーに最適な袖の形を知る

 

この夏に向けて、二の腕カバーにおすすめしたい袖のデザインはどのようなものでしょうか?

 

「肩幅が気になっている人は、肩のラインがハッキリしないデザインを選んでください。肩が落ちるドロップショルダータイプ、夏場であればオフショルダータイプもおすすめですよ。オフショルで思い切って鎖骨を出せば、着やせ効果も見込めます。その場合、肩幅の狭い、なで肩気味の人は、肩部分が落ちすぎるとだらしなく見えてしまうので、ちゃんと試着してから決めてくださいね」

 

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「また、袖ぐりが深くてゆったりしているドルマンスリーブ、袖が花びらを重ねたように袖先が広がっているペタルスリーブ、裾にかけて広がっているベルスリーブなどの変形袖も、二の腕カバーに効果あり。露出感が出すぎない程度のアームスリットで抜け感を演出するのもいいと思います」

 

POINT4 避けたほうがいい袖の形とは?

 

一方、二の腕カバーにあたって避けたほうがいいというNG袖は、どういう物でしょうか?

 

「肩部分にボリュームのあるパワーショルダー、それに袖が短いパフスリーブやフレンチスリーブも避けたほうがいいですね。特に、振り袖タイプの人は、袖が中途半端に短い物は厳禁ですよ!」

 

ジャケットなど肩のラインがはっきりした物を着る場合は、ジャストサイズよりも少しだけ余裕のある袖幅の物を選ぶと、二の腕のラインがあまり目立たないそうです。

 

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POINT5 色や柄選びは「着やせテクニックの定番」にならって

 

膨張色より収縮色、薄い色よりは濃い色を選ぶのが着やせの王道とされていますが、二の腕カバーも、それを意識したほうが良さそう。

 

「柄物に関していえば、ボーダーよりはストライプ、線は太い物よりも細い物がベター。ただし、視線外しに一役買ってくれるようなインパクトの大きい柄はアリですよ」

 

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POINT6 ノースリーブは着こなしにひと工夫を

 

二の腕カバーの概念を逆走するような「ノースリーブを着る」という選択。これはやはりNGなのでしょうか?

 

「多少、二の腕が太くても、ハリがあれば思い切って出せばヘルシーに見えるものです。とはいえ、『なかなか勇気が出ない…だけど夏はノースリーブが着たい!』という場合、カーディガンを肩掛けして、ふんわり隠すようにするといいのでは?バランス良く羽織って適度な抜け感を出せれば、さほど腕の太さは気にならないものですよ。また、腕を出さない代わりにデコルテを見せたりすることで、夏らしい涼やかさと女性らしさを出すのもおすすめです。また、昨年から豊富にリリースされている2WAYになるタイプのノースリーブトップスやワンピースもオススメです」

↓2WAY↓

アイテム詳細

 

EDIST. CLOSETのコーディネートで見る、おすすめ二の腕対策スタイリング

 

では、坂野さんにEDIST. CLOSETの夏のラインナップから、具体的におすすめの”二の腕対策コーデ”を紹介してもらいましょう! 二の腕だけではなく、体型カバーにお役立ちなスタイリングポイントも合わせてチェックしてみてくださいね。

◆EDIST. CLOSETとは? 「EDIST.+one」と連携する月額制ファッションレンタルサービス。商品は毎シーズン新作をリリース。全てオリジナルのプライベートブランドで展開し、ファッションに精通するスタッフたちが企画・監修をしています。スタイリングは女性誌で活躍するプロのスタイリストが担当。そのまま使える旬のコーディネートをサイトやSNSで提案しています。公式サイトはこちら

 

STYLE1

ストライプブラウジングワンピースドラマティックな表情を演出する着映えセット

「袖の長さが二の腕の一番太い部分を隠せるちょうどいい丈感な上、ストライプ柄で細見え効果もあります。それに、肩の部分がドロップショルダーになっているので、肩幅の広さを気にしている方も、それが目立ちにくくなりますよ! ウエスト周りもカバーしてくれる優秀なワンピースです。アクセントにカラー小物をプラスしています」

 

STYLE2

ベリーカラーフリルスリーブトップス×コクーンシルエットタックパンツ(ともにスタイルアップと旬を両立した着回し力抜群セット

「袖下部分がペダルスリーブになっていることでパワーショルダーほどボリュームを作らず、ちょうどいい立体感が出て華やかになりますね。また、トレンドカラーのビビッドカラートップスは色味が濃いので体が膨張して見えづらいですよ。ビビッドなトップスの時はボトムはシックなカラーが好バランスです」

 

STYLE3

リボンスリーブトップス×ベージュワイドパンツ(ともに落ち着きカラーでつくる脱地味お仕事スタイルセット

「袖のサイドに入るスリットからちょっと肌が覗き、丈もアシンメトリーなので細見え効果があります。また、色味が暗めなぶん、すっきりとした印象になりますね。ハイウエストパンツで上半身をコンパクトにして、全体にメリハリを作りました」

 

STYLE4

リヨセルバルーンスリーブ2WAYブラウス×リヨセルラップデザインワイドパンツ(ともに休日、旅行にも大活躍のリラクシーセット

「袖は太過ぎず細過ぎず、腕が泳ぐ程度の幅で、すっぽりと腕を隠してくれる5部丈がいいですね。また、肩部分を落とさずに着てもかわいいですが、オフショルダーにしても腕が隠れているぶん露出感が抑えられて、大人の抜け感が出せます。同素材のパンツで全体にIラインシルエットを作り出してくれるので、すっきりと細見えさせてくれます」

 

必要以上に「露出」を恐れないで!

 

多くの人が気になっているであろう、二の腕カバーの方法をご紹介してきました。

「ただ隠すだけではダメ!」という坂野さん流のテクニックを参考に、そして「露出厳禁!」とかたくなにならず、夏のおしゃれを楽しんでくださいね。

 

取材&Text:EDIST.+one編集部

 


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取材・文/EDIST. +one編集部

画像出典:EDIST. CLOSET

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