EDIST. +one
「若いころに着ていた服が似合わなくなった」「子育てに奮闘中でファッションに疎くなってしまった」――体型やライフスタイルの変化に伴い、アラフォー女性はファッションに悩むようになりがちです。
服がマンネリ化するのは嫌だし、自分らしいおしゃれをしたいけどどうしたらいいかわからない…という女性に向けて、今回はスタイリストの川島ゆきさんに、大人女性のファッション対策をお伺いしました。ぜひ参考にしてみてください。
スタイリスト・川島ゆきさん
数々の女性ファッション誌や広告などで活躍中。詳しいプロフィールはこちら。
アラフォー女性が自身の服装に迷いがちになる理由を見ていきましょう。
個人差はあれど、加齢による見た目の変化は避けられないもの。若いころは好きな服を着ているだけでそれなりにさまになっていたけど、なんだか最近似合う服が少なくなってきた…そんな風に感じる人は、自分に似合う洋服を見直す機会です。
「好きな服は着たいけど、イタイおばさんだと思われたくない!」といった心理が働いて、ミニ丈や肌見せファッションを避けるようになった人も多いのでは?しかし、それまでそういった服を好んで着ていた人たちにしてみたら、「じゃあ何を着ればいいの?」となりますよね。
子育てをしながら、家計のやりくりをがんばっているママたちの中には、ファッションにお金をかけられないという現実もあるでしょう。とはいいつつも、安っぽい服を着ていると思われたくないという、大人女性のプライドだってあるはず。安価の服を適当に着るわけにはいきませんよね。
では、どうしたらこういったお悩みを解消して、自分らしいファッションを手に入れられるのでしょうか?それには、いくつかのコツがあるようです。
「体型の変化によって、着る服の種類が変わってくることは多いですよね。特に女性は、年齢を重ねていくと下半身にお肉がつきやすくなる傾向があり、若いころと同じような服装にすると、なんだかもったりとした印象になることが多いんです。そういう場合は、パンツのサイズ感やスカートの丈感など、ボトムを見直していくという作業が必要かもしれません」
ただし、単に隠すだけでは、おしゃれに見せるのは難しいもの。あくまでバランス良く見せるというのが大切、と川島さん。
「例えば、タック入りのパンツを選び、シャツの裾をフロントだけインして後ろの部分は出す。これだけでもスッキリ見えると思います。トレンド的にも今はそういったスタイルが増えているので、簡単に今っぽさも出せますよ。ボトム選びはサイズ感が命。ラインが気になる方はパツパツ状態にならないよう、適度に余裕があってフィットする物を選びましょう」
「自分の肌や瞳、髪の色に合う色の傾向を知ると、失敗が少なくなっておしゃれの幅も広がるはず。自分のパーソナルカラーを見直してみるといいと思います」
体型だけでなく、年齢を重ねていくと微妙に肌の色や質感も変わってきます。すると、好きな色の服を着てもなんだかしっくりせず、肌がくすんで見えてしまうことも。そんなときは、自分のパーソナルカラーをチェックしてみてはいかがでしょうか?
EDIST. +oneでは、カラーコーディネーター・谷口美佳さんによる「パーソナルカラーLESSON」を公開中。ぜひ参考にしてみてください。
また、肌のくすみが気になる場合は、話す相手の目線を外すために、ピアスやイヤリングなど大ぶりのアクセサリーを持ってくるといいと川島さん。顔周りの印象も、少し明るくなるのでおすすめです。
着たい気持ちはやまやまでも、年齢的な問題で着てもいいか迷う服がある場合は、その服を着て外に出る前に、一度鏡の前に立ってチェックするのがいいそう。
「自分でその服を着たときに、しっくりくるかどうかを鏡で確かめてみましょう。例えば、若いころに買った服でも、自分なりに今着ても、ありだと思えば大丈夫。アイテム単体を見たら『ちょっと微妙かな…』と思ったとしても、合わせるアイテムを今の自分相応の物にすると、しっくりくることもあるんです。でも、どうやっても違和感があるようなら、洋服を断捨離するチャンスだと思いましょう」
「いつか着るときが来るかも…」と思って、クローゼットの肥やしになっている服もありますが、「いつか」は来ないと川島さん。
「流行はめぐるもので、かつて流行った服が時を経てリバイバルすることもあります。ただ、パターンやデザインは必ず変わっているんですね。だから、例えば90年代に流行ったファッションが、再びトレンドになっても、その当時買った物はフィットしないことが多いです。なので、潔く手放すことをおすすめします」
セクシーさというよりは、上品な女性らしさを意識するのが大人女性のファッションルール。川島さんがおすすめするのは、「デコルテを見せる」という方法です。
「デコルテをきれいに出すことを意識すると、女性らしさが出ます。ただし、年齢が表れやすい場所でもあるので、ケアは怠らないようにしましょう。最近はボトルネックなど襟元の詰まった服も流行っていますが、そういったアイテムを身に着ける場合は、足首を出すなどしてバランスをとって抜け感を出すようにしてください」
参考記事
「たとえ服に贅沢できなくても、全身高価な物を身に着ける必要はないと思います。ファストファッションのお店に行けば、安くてかわいい服がたくさんありますよね。しっかりした素材の物を選べば、そんなに安っぽくは見えません。服にお金をかけない分、靴やバッグなど小物にお金をかければ、決して安っぽく見えません」
Instagramなどで、モデルやインスタグラマーがファストファッションをうまく取り入れたコーデを披露しているので、それを参考にしても良さそう。「#ブランド名」などで検索してみてください。
また、今は洋服とブランドバッグをレンタルで楽しむこともできます。
▶︎詳しく見る
服をそんなに持たない人の基本は、「定番服」をいくつか持っておくこと。
「白シャツ、きれいめなデニム、チノパン、シンプルな黒のカットソーや黒いパンツなど、合わせやすい定番のベーシック服を5〜6着持っていると、合わせるアイテムに困りません。流行のデザインやインパクトのある色・デザインの物を取り入れたいときは、合わせるアイテムをベーシックな物にしてみると、バランスもとれる上、自身の個性にもなりますよね」
さまざまな原因でファッションに迷ってしまう大人女性ですが、年齢を気にしすぎておしゃれを控えてしまうなんてもったいない!まずは、等身大の自分を知ることで、自ずと自分に似合う物が見えてくるのではないでしょうか?ここで紹介した、ファッションに迷ったときに押さえたいポイントを意識して、“ファッション迷子”から脱出しましょう!
◆オススメ記事◆
Text:EDIST.+one編集部
画像: EDIST. CLOSET
「EDIST. CLOSET」は1着買うよりもお得なプライスで4着お届けする「月額制ファッションレンタルサービス」です。
すでにプロによるコーディネート済みのセット届くので、受け取ったその日から旬のコーディネートを楽しむことができます。
取材・文/EDIST. +one編集部
画像出典:EDIST. CLOSET
まだデータがありません。