EDIST. +one
仕事や育児、人間関係など、オトナの女性には様々なお悩みがあります。忙しさについ流されてしまいそうな日々の中で、ふと「自分の軸を持って、ブレない毎日を送りたい!」そう思うシーンがたくさんあるはず。 そこで、メンタルトレーナーとして活躍する酒向杏奈さんにオトナの女性が日常に取り入れて使えるメンタルを整える方法を6ヶ月に渡ってレクチャーいたします。
怒りの感情の本性を見つけ、イライラ状態から脱するテクニックを伝授していただきます。
宝塚歌劇団にて、花帆杏奈の芸名で14年間娘役として舞台で活動。退団後、ヘアアクセサリーブランドに入社。店長を経てスーパーバイザーに就任し、店舗運営に携わる。自身の経験から内面からの自信を持つことの大切さを実感し、メンタルトレーニングを学ぶ。現在は「ビューティープラスメンタル」など、女性向けのセミナー等を中心に活動中。企業研修などを含めて、3,000人以上のトレーニング実践経験がある。
▶︎元宝塚のメンタルトレーナー・酒向杏奈のblog「自己肯定ビューティ学」
中々、自分でコントロールできない“怒りの感情“
雪だるま方式に膨らんでいき、小さな発端から大きな問題へ発展していく負の連鎖に、誰もが一度は陥ったことがあるのではないでしょうか。
どんな感情より抑えられず、表情や言葉、行動…他人に対して表に出てしまいがちな“怒りの感情“
この正体を今日はメンタル的に解説し、対処法をご紹介したいと思います。
【感情=出来事や刺激に対する心の自然な反応】
プラスの感情は良いもの。マイナスの感情は悪いもの。というのは実はないのです。また、コントロールできないものでもあります。
“怒り“はこの《二次感情》に属するものですが、
“怒り“の前には必ず《一次感情》があるのです。
具体例で説明していきます。
彼氏「今日行けなくなった」
彼女「え? なんで!?」
彼氏「急に仕事が入って」
彼女「ひどい! 楽しみにしてたのに!」
という会話がなされたとして、この後、想像つきますよね?
きっと彼氏も「仕方ないだろー!」と怒り出し、険悪なムードになるはずです。
彼女の《一次感情》
①会えなくて寂しい気持ちから→怒りへ
②自分に気がないかもしれないという不安から→怒りへ
そう。
なんですよね。
この《一次感情》を伝えた方が相手に伝わりやすく、無駄な喧嘩もなくなり早く問題解決して、自分自身のイライラも治るのです!
例①の 改善例
彼氏「今日行けなくなった」
彼女「え!? 寂しいなぁ…」
彼氏「ごめん。仕事が入っちゃって。今度埋め合わせするね!」
このように、まずは会えなくて寂しいという感情を伝える事が大切です。
もう一つ、具体的な例を挙げていきます。
旦那さん「ガチャ。」(玄関の音)
奥さん「何時だとおもってるのよー!!」
旦那さん「俺だって付き合いがあるんだよー!!!」
・・・この後はご想像にお任せします。
これを時系列にして紐解いていくと、
奥さんの感情の流れ
19:00 今日も一人でご飯か寂しいなぁ。
↓
21:00 連絡なくて不安だなぁ。
↓
0:00 もしや、どこかで倒れてるんじゃいかしら?という心配。
↓
1:00 何で連絡くらいくれないの⁈怒り爆発!!
寂しい・不安・心配→ 怒りへ
つまり、《一次感情》から《二次感情》へと変化していっていたのです。
例②の改善例
旦那さん「ガチャ」(玄関の音)
奥さん「何時だと思ってるのよ。どこかで倒れてるのかと思って心配したのよ!」
旦那さん「あ、ごめん! 連絡すれば良かったね…。」
奥さん「毎日、一人で夕食は寂しいな」
旦那さん「今度、ゆっくりディナーへ行こう♪」
例え、怒りの勢いで言ってしまった!と思っても、その後に《一次感情》をちゃんと伝えれば大丈夫です!
よくアンガーマネジメントで、怒りの沸点は6秒以上続かないので、6秒待ってから発言しましょう。と言われていたりしますが、
私はこの6秒の間に《一次感情》を何だろう?と考えるようにしています。
そして、それを相手にちゃんと伝える。
次の2ステップを是非やってみてください♪
たったこれだけで、かなり問題解決&イライラ軽減の時短になるはずです。
職場で、部下の売上が悪くて叱る際に「どうして売上あがらなかったの!?」と言うよりも「期待していたから、私も悔しいよ!」と伝えた方が相手に響くと思いませんか?
色んな場面で使えると思いますので、少しずつ習慣化していってくださいね。
今回は「“怒りの感情の本性を知る!“毎日のイライラ軽減対策」でした。
それでは、また来月お会いいたしましょう♪
Text:酒向杏奈
月額制のレンタルサービスだから、毎月、違う服を試せて無駄な買い物が無くなったという声も数多く届いています。
取材・文/EDIST. +one編集部
画像出典:EDIST. CLOSET
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