【巣篭もり美容】夜に入るお風呂のススメ・入浴による美のメリット

仕事や子育てなどで忙しい皆さんの中には、ゆっくりお風呂に浸かる時間がないという方もいるのでは? また、中でも暑い時期は、普段お風呂に浸かる派の方も、シャワーでささっと済ませたくなりますよね。しかし、お風呂にゆっくり浸かるということは、実にさまざまな効果が期待できるものなのです!  特に就寝前に入浴すると、よりその恩恵を受けることができるといわれています。ここでは、一日の終わりに入浴することで得られる嬉しいメリットをご紹介しましょう。

 

入浴することで期待できる美容・健康メリット

 

 

湯船にゆっくり浸かることで得られるメリットは、大きく分けて5つあります。

 

快眠・眠りの質を上げる

お風呂で体をじっくりと温め、体温が上がった状態から下がるときに眠気が起こりやすくなるといわれています。また、温熱効果によって副交感神経が優位になるとリラックスモードになり、眠りの満足度がアップするともいわれています。

 

就寝前の入浴で入眠時間が短縮されたり、ゆっくり眠れたりといった効果も期待できるので、質の高い睡眠を求めるのであれば、ぜひ一日の終わりに入浴する習慣をつけてみてください。

より睡眠の質を上げたい方はこちらもチェック▶︎目覚めが劇的に変わる! 質の良い睡眠へ導くツールを見直そう

 

疲労回復しやすい体へ

温かいお湯に浸かることで、毛細血管が広がって血行を促進。その結果、代謝が促されて体内の疲労物質や老廃物の排出が活発になるといわれています。また、リンパの流れが良くなり、内臓の働きが活性化することによって筋肉の緊張が解け、だるさやコリ、張りなどの改善にもつながりやすくなるそう。

 

リラックス効果

お湯に浸かると、体が浮きますよね。これを浮力作用というのですが、体が重力から解放されることで、普段使っている筋肉や関節の負担を軽減する働きが生まれるそうです。これによって、体と脳の緊張がほぐれて自律神経の調子が整い、リラックス効果を得ることができるといわれています。なお、浴槽に入ると、浮力の影響で体重は約10分の1になるとか!

 

むくみ解消をサポート

湯船に体を深く沈めると、体全体にかなりの水圧がかかります。この圧には、体を適度にマッサージしてくれるような役割があり、それによって血液やリンパ液がスムーズに流れやすくなります。

むくみは、長時間にわたるデスクワークや運動不足などによって血液の流れが悪くなることで起こるもの。「一日の終わりにはもう脚がパンパン!」という方も多いのでは? そんなときにお風呂に入ると、むくみの軽減につながるのです。ついでに、お湯の中で軽くマッサージしてあげると、さらに◎。

 

コミュニケーション

「入浴コミュニケーション実態調査byラクテク」による調査によると、”夫婦で入浴”に対してこんな結果が出たそうです。

< 調査結果 / サマリー >
既婚男女の61.1%が“裸の付き合い” で「心の距離が縮まると感じる」と回答
お風呂に入ることで「心の距離が縮まると感じる」と答えた「裸の付き合いを信じる派」の割合は61.1%と過半数を超えた。また、中でも20代の男性は85.0%が「信じる派」で、若い年代ほど「裸の付き合いを信じる派」が占める割合が高い傾向となった。

大切なのは「親子」や「夫婦」など、“家族とのお風呂の時間”
裸の付き合いが特に大切だと感じる関係性ついて尋ねたところ、全体では1位「親子(51.5%)」、2位「夫婦(44.6%)」と、家族間での入浴コミュニケーションが特に大切に考えられていることがわかった。

③​20代・30代の既婚男女に関しては60%以上が“夫婦のバスタイム”も大切と回答
20代〜30代の既婚男女は、61.8%以上の人が「夫婦」においても入浴コミュニケーションは大切であると考えていることがわかり、40代以上の夫婦の数値(33.2%)と大きな価値観の違いがあることが明らかになった。

「シャワー派」は年々増加傾向も、73.9%が「できる限り湯船に浸かりたい」と回答
「毎日シャワー派」の人は、15年前の33.7%から現在は39.8%と年々増加する傾向にありつつも、全体の73.9%の人は入浴の際には「できるだけ湯船に浸かりたい」という希望があることが判明した。

 

“お風呂研究の第一人者” 早坂信哉教授に聞く、入浴コミュニケーションと湯船でしっかり入浴のススメ

“お風呂研究の第一人者”早坂信哉教授に聞く、入浴コミュニケーションのススメ

Q 入浴時のコミュニケーションで、心の距離は縮まるのでしょうか?
入浴コミュニケーションによって心の距離は縮まると思います。入浴時というのは、服も何も着ていない最も無防備でリラックスした状態です。緊張をしていない状況で接する人に、人間は基本的には敵意を持たず打ち解けられる性質があり、自然と信頼関係が発生する環境となります。また、携帯電話やその他の情報をシャットダウンされる機会でもあり、一緒に入浴をしている方と深く向き合える特別な時間になっていることも考えられますね。

Q 早坂先生がオススメする理想の入浴方法はどのようなものでしょうか?
まず第一に入浴時に湯船に浸かることです。湯船に浸かった方が心身ともに良い影響を与えることは、様々な研究結果でも示されております。そして、出来れば毎日入浴することをオススメしております。私たちの調査では、毎日欠かさず湯船に入浴する方は、週6回以下で入浴する方と比べて主観的な幸福度が高いという研究結果が出ています。また、毎日入浴することで要介護になりにくく、健康寿命にも寄与することが分かっております。入浴時間としては、40℃のお湯に全身浴10分で深部体温もしっかり上がり、入浴の良い効果が得られるでしょう。

Q 掃除をしていない浴槽に入浴することで何か危険性はありますか?
見た目の汚れももちろんですが、水あかにばい菌が繁殖して皮膚に対して炎症を起こすことも考えられます。また、掃除をしていないことによりカビの胞子が浴槽を舞い、アレルギー反応や肺炎、特に呼吸器に対して問題が出る可能性があります。やはりお風呂は清潔な方がより望ましいので、毎日の掃除はかかせないと思います。お風呂掃除が面倒で毎日の入浴が難しい方は、掃除をラクにする工夫やテクノロジーを積極的に活用することも大切だと思います。

以上、「入浴コミュニケーション実態調査byラクテク 」

▶︎関連サイト「その家事に、ラクするテクノロジー特設サイト」

 

美容のプロに聞くおすすめバスグッズ

入浴タイムをいかして美しさを磨く、美容のプロが実際に使っているおすすめバスグッズを教えてもらいました!

 

教えてくれたのは・・・

美容ライター・北川真澄さん

エディター・ライター。編集プロダクション勤務を経て、現在はフリーのライターとして美容専門誌、女性誌のビューティ企画を担当・執筆。趣味は野球観戦。

 

 

◆薬用HOT Tab 重炭酸湯

「美容関係者の間で大絶賛されている入浴剤です。肌から浸透して血管を拡張し、血行促進できるのが炭酸のすごいところ。炭酸の入浴剤はこれまでにもたくさんありますが、これは通常よりも炭酸が高濃度&長持ちし、体の中からほくほく温まって疲れもスッキリ浄化されます。医薬部外品で冷え性や肩こり、腰痛など17もの症状に効果的なのもうれしい!  この他にもたくさん種類があるので、自分に合うタイプをみつけてみてください」
 

◆ランコム アプソリュ プレシャスセル ローズ マスク

「入浴中の湿った肌に使って、洗い流すタイプのパック。ながら美容できて、忙しい人でも続けやすいはず。ローズの花びらがそのままジェル状マスクに配合されたテクスチャーはユニーク&ラグジュアリー。使用後は、ふっくら柔らかくてなめらかな肌へ毛穴や小じわも目立たなくなって幸せそうな表情になれます(笑)」
  

リラックスをしたい入浴時に気を付けたいポイント

 

最後に、よりリラックス効果の高い入浴を目指す上で、注意したいポイントをご紹介します。心身に負担をかけてしまわないよう、参考にしてください。

 

朝の入浴は避けて

 入浴が快眠につながりやすくなることについてふれましたが、裏を返せば、一番目が覚めてほしい時間帯である朝に入浴するのは逆効果だということ。じっくりと温まった体が冷えるタイミングで眠気が起こりやすくなるので、シャキッと目を覚ましたいのであれば、朝こそ熱めのシャワーでささっと済ませて目を覚まし、夜寝る前にゆっくりとお風呂に浸かるようにしましょう。

 

飲酒後の入浴はNG

 「二日酔いを防ぐため、熱いお湯に浸かってお酒を抜こう」という方がいるかもしれませんが、飲酒直後の入浴はとても危険な行為。体に負担をかけることになるのでやめましょう。入浴時の温熱効果で血液の循環が良くなると、さらにアルコールが回ってしまい、脳貧血を起こす可能性もありそうです。少なくともお風呂は、飲酒後2時間以上は空けるようにし、熱いお湯に長時間浸かるのは絶対に避けてください!

 

スマホを見ながらは避けたい

最近では防水機能がついたスマホも多いので、入浴時にスマホを持ち込んでいる方も多いと思います。しかし、スマホの画面から発せられるブルーライトによって交感神経の働きが高まると、自律神経が乱れやすくなるとされているため、リラックスしているときに活発になる副交感神経を優位にさせたい入浴タイムには好ましくはありません。何より、貴重なリラックスタイムを無駄にしないよう、浴室へのスマホの持ち込みはやめてましょう。

 

 

入浴の習慣化が美しさと健康への近道に

 

入浴時は38~40℃くらいのお湯に20分程度浸かるのが良いとされていますが、「長いあいだお風呂に浸かっているのが苦手」という方は、その時間を楽しくするオーディオプレーヤーやマッサージグッズなどのお風呂用アイテムを取り入れてみては?

バスタイムがより豊かで充実したものになるはずですよ!

ここでご紹介した入浴効果と注意点を踏まえ、毎日のお風呂をぜひ習慣化してくださいね。

 

Text:EDIST.+one編集部

 

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取材・文/EDIST. +one編集部

画像出典:EDIST. CLOSET

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